12世紀に作られた「青磁童女形硯滴」。日本大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品。少女の頭の装飾が蓋、手に持った瓶の入口から水が出るようになっている。繊細な花の模様が目を引くこの作品は日本重要美術品に指定されている(写真=国立中央博物館)。
装飾が目を引く「青磁七宝透刻香炉」(国宝95号)。
「青磁象嵌蓮草文硯」(サムスン美術館リウム所蔵)。
青磁は中国から入った。しかし高麗は500年間にわたり独自の青磁製造法を生み出し、本場の水準を上回る独創的な美しさを完成させた。その代表的なのが「秘色」と「象嵌技法」だ。象嵌とは陶磁器の胎土に模様を彫り、その中に白や赤など他の色の土をはめ込む形式の装飾技法をいう。韓国人に慣れている高麗青磁の代表作「青磁象嵌雲鶴文梅瓶」(国宝68号)は精巧な象嵌技術の精髄を味わえる作品だ。澗松チョン・ヒョンピル先生が日本で売れるこの青磁を1935年当時のお金で2万ウォン、瓦の家20軒ほどの価格で引き受けたというエピソードでも有名だ。展示では澗松美術館に所蔵された「青磁象嵌蒲柳水禽文淨甁」(国宝66号)と日本根津美術館の「青磁陰刻蓮唐草文浄瓶」など代表的な象嵌青磁を見ることができる。実際に象嵌作業をする姿も映像で紹介する。
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