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国宝…宝物…日本から来た名品青磁も展示=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

12世紀に作られた「青磁童女形硯滴」。日本大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品。少女の頭の装飾が蓋、手に持った瓶の入口から水が出るようになっている。繊細な花の模様が目を引くこの作品は日本重要美術品に指定されている(写真=国立中央博物館)。

装飾が目を引く「青磁七宝透刻香炉」(国宝95号)。

「青磁象嵌蓮草文硯」(サムスン美術館リウム所蔵)。

天の下の最も美しい色はどんな色か。中国・宋末期の学者・太平老人は『袖中錦』で、天下一の色に「高麗秘色」を選んだ。「秘色」または「翡色」は、高麗青磁の奥妙な青色を表現する言葉だ。当時、高麗青磁が青磁の本場である中国でも最高に美しいと認められたことを表している。ソウル竜山区(ヨンサング)国立中央博物館が16日から12月16日まで企画展示室で「天下第一秘色青磁」展を開く。青磁を愛する人には絶対に見逃せない展示会だ。博物館が1989年に開催した高麗青磁名品展以来、23年ぶりに準備した高麗青磁特別展だ。小中高校の美術の教科書で見た国宝級高麗青磁から高麗人が日常で使った青磁茶碗まで、さまざまな青磁350点を集めた。国内の主要博物館が所蔵する作品はもちろん、日本の博物館に散在する高麗青磁およそ20点も借りてきた。国宝18点、宝物11点、日本重要文化財に指定された2点など、計31点の指定文化財が展示される。

◆中国を越える高麗の技術

青磁は中国から入った。しかし高麗は500年間にわたり独自の青磁製造法を生み出し、本場の水準を上回る独創的な美しさを完成させた。その代表的なのが「秘色」と「象嵌技法」だ。象嵌とは陶磁器の胎土に模様を彫り、その中に白や赤など他の色の土をはめ込む形式の装飾技法をいう。韓国人に慣れている高麗青磁の代表作「青磁象嵌雲鶴文梅瓶」(国宝68号)は精巧な象嵌技術の精髄を味わえる作品だ。澗松チョン・ヒョンピル先生が日本で売れるこの青磁を1935年当時のお金で2万ウォン、瓦の家20軒ほどの価格で引き受けたというエピソードでも有名だ。展示では澗松美術館に所蔵された「青磁象嵌蒲柳水禽文淨甁」(国宝66号)と日本根津美術館の「青磁陰刻蓮唐草文浄瓶」など代表的な象嵌青磁を見ることができる。実際に象嵌作業をする姿も映像で紹介する。


◆芸術品vs日常用品=高麗青磁は私たちには遺物だが、高麗人は茶碗などとして使用した日常用品だった。女性の化粧品を入れるのにも使われ、重要な建築材料の一つでもあった。展示では優雅な陶磁器としての青磁だけでなく、青磁器と青磁で作った椅子、枕など、普段は観覧客が接するのが難しい青磁生活用品が多数展示される。展示場を回りながら高麗青磁の歴史と技術力を勉強すれば、最後のセクション「天下一を語る」で最高レベルの名品青磁22点が観覧客を迎える。首に鈴を付けた獅子を形状化した「青磁獅子装飾香炉」(国宝60号)、さまざまな装飾技法が使われた「青磁七宝透刻香炉」(国宝95号)など教科書でも見た作品の美しさを確認できる。日本重要文化財に指定された大和文華館所蔵の「青磁九竜形浄瓶」と大阪市立東洋陶磁美術館の「青磁童女形硯滴」も韓国で初めて展示される。観覧料3000ウォン(約220円)。(02)2077-9000。



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