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東日本大震災から19カ月…消えない福島原発の悪夢

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
東京から夜道を走り、約220キロ離れた福島原発復旧作業の拠点「Jヴィレッジ」に到着したのは12日午前8時。 韓国特派員団はここで昨年3月11日の原発事故以来1年7カ月ぶりに福島第1原発を取材するための準備を始めた。 防塵服と手袋(3重)、履き物のビニール(2枚)、頭巾、マスクを着用しなければならなかった。

日本の取材団とともにバス2台に分かれて乗り、20キロ離れた原発に出発した。 原発周辺20キロ以内はまさに“幽霊村”だった。 農作業を2年間していない田畑は雑草(セイタカアワダチソウ)の黄色い花が広がっていた。

原発に近づくにつれて、同乗した東京電力の職員が手に持つ携帯用測定機の放射線量は高まった。 1時間当たり6マイクロシーベルトに上がると、一般マスクを防毒マスクに変えて着用しなければならなかった。


原発正門に到着したのは午前10時21分。 真っ先に目に入った1号機は屋根に大型カバーが設置され、一見、正常に見えたが、出入口の欄干はねじれていた。

外側に比べると低いが、バス内部の放射線量も徐々に高まった。 3号機の周辺で1時間当たり300マイクロシーベルト、4号機に接近すると1000マイクロシーベルトにまで上がった。 ソウルの1万倍、東京の2万倍だ。 4号機付近は数値が高く、無人大型クレーンを無線で操作しながら資材を移していた。 付近には8月に原子炉の建物から取り出したという直径10メートルの黄色い格納容器の蓋が置かれていた。

3、4号機の周辺には津波が襲った跡もそのまま残っていた。 建物のそばの鉄骨は飴のようにねじれたまま赤く錆びていて、流されたトラックと乗用車があちこちに放置されていた。 1時間当たりの放射線量が95-200マイクロシーベルトと比較的低いところを選択し、取材陣はバスから降りた。 与えられた取材時間はわずか10分。 原子炉建物内部は高い放射線量のため進入できなかった。

高橋毅所長(55)は「外部から見ればなぜ復旧作業が遅いのかと思うかもしれないが、依然として放射線量が非常に高いので時間がかかる」と述べた。

またバスに乗って丘の上に移動した取材陣は、広い平地に建設中の水浄化装置の周辺でもう一度降りた。 ここでは増え続ける“汚染水との戦争”が行われていた。 海抜35メートルの高さの丘から海抜10メートルにしかならない事故原子炉方向に地下水が流れ、汚染水が増えるのが大きな問題だった。 東京電力側は悩んだ末、丘に深さ30メートルの井戸を10カ所ほど掘り、地下水をくみ上げた後、海に流すことを推進していると説明した。 もちろん地域住民と地方自治体の同意を得てこそ実現が可能な計画だ。

2時間30分の取材を終え、Jヴィレッジに戻った後に確認した取材陣の累積被曝量は52-58マイクロシーベルトだった。



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