第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で日本代表を指揮する山本浩二元広島監督（６５）が、松井秀喜（３８）の代表チーム合流に前向きな姿勢を見せた。

山本監督は１０日、東京都内のホテルで開かれた第３回ＷＢＣ監督就任記者会見で、「３連覇を目指し、気持ちを一つにして頑張っていきたい」と抱負を述べ、「そのためには経験が豊富な選手が必要。松井がその中の一人」と伝えた。

山本監督は「ＷＢＣ３連覇達成のためにはイチロー、黒田（ともにヤンキース）、ダルビッシュ（レンジャース）、青木（ブリュワーズ）を含む日本人メジャーリーガーの力が絶対的に必要だ。所属チームの事情によって変わるが、メジャーリーグで活躍している４人の選手がすべて合流する方向で進めていきたい。（米国の）ポストシーズンが終わるまで待って正式に代表チーム合流を要請する方針」と述べた。


また山本監督は「松井秀喜も候補に挙げている」と語った。松井秀喜は２０１１年のシーズン後にオークランドから自由契約となり、５月にタンパベイのユニフォームを着てメジャーに昇格したが、不振のため７月にまた放出された。現在、所属チームがない松井だが、メジャーで１０シーズンの間、本塁打１７５本、７６０打点、打率２割８分２厘と活躍した。

山本監督は「すでに関係者から松井の情報を聞いていて、動向は常に気にしている。ブランクはあるが、練習を続けていると聞いている。メジャーで実績を残した選手には強さがある」とし「経験があるというのは重要だ。今年の成績も重要だが、全体的に考える必要がある」と強調した。

山本監督はコーチ陣の選任とともに代表選手を選出し、１１月１６日に福岡のヤフードームでキューバと親善試合を行う。