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フッ酸ガス事故当時の映像を公開…過失が招いた惨事=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

先月27日に慶尚北道亀尾で発生したフッ酸ガス漏れ事故当時の映像画面。 タンクローリーの上から白いフッ酸が噴出しているのが見える(写真=慶尚北道地方警察庁)。

慶尚北道(キョンサンブクド)亀尾(クミ)のフッ化水素酸(フッ酸)ガス漏れ事故は、職員の過失で発生したことが確認された。 亀尾警察署は9日の中間捜査結果発表で、職員3人がタンクローリーから工場の貯蔵タンクにフッ酸を移す作業をする際、ホースをつけずにバルブを開き、大量のフッ酸が漏出したと明らかにした。

警察は(株)ヒューブグローバル内に設置されたカメラの映像を分析し、こうした事実を確認した。 警察関係者は「原料ホースとエアホースがともに接続されていない状態で、バルブ2つがともに開かれていた」と説明した。

警察は事故当時に作業をしたチェさん(30、死亡)ら職員3人が作業指針と安全規則を守らなかったことを確認した。 作業指針によると、エアバルブと原料バルブは順に開かなければならないが、画面上の職員は両バルブを同時に開いて作業をした。 また会社には保護服と防毒面があったが、職員はこれを着用していなかった。 画面の職員は会社の作業服と黄色いゴム手袋、防塵マスクだけを着用している。


警察は作業班長のチェさん3人は6カ月-3年間、同じ作業を毎日1、2回ずつ繰り返してきたと明らかにした。 警察関係者は「職員3人は初心者でもないのに、ホースをつながずバルブを開いたのに誰も気づかなかったのはミステリー」と述べた。 現場にいた職員3人は事故の直後に死亡し、この点は確認されていない。

これと関連し、ホース連結作業をしていた職員パクさん(24)がバランスを崩してバルブが開いたという推定が出てきている。映像でパクさんの体が傾く場面が見えるからだ。警察関係者は「毎日同じ作業をしていた職員がホースが接続されているものと錯覚してバルブを開いた可能性は低い」とし、レバーがパクさんの手や足に触れて事故が起きた可能性に注目している。

警察は会社代表や工場長など関係者を追加で調べ、正確な原因を明らかにした後、事故に責任がある者を業務上過失致死傷の容疑で司法処理する方針だ。

一方、今回のフッ酸漏れ事故で8日までに4195人が診療や検診を受けるなど、住民の健康被害は増えている。環境部中央事故収拾本部側は「風邪に似たのど・鼻・目などの刺激症状がほとんどで、一部は皮膚に発疹症状がある」と述べた。 



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