基本的に“情報誌”は深刻な名誉棄損を起こしうる対外秘の内容からなる。流出を防ぐために各文書に受信先を確認できるように登録番号を付けているほどだ。情報誌の実体を「月刊中央」１０月号が追跡した。

チャン・ドンゴン－コ・ソヨンの結婚、ソ・テジ－イ・ジアの離婚、最近のイ・ビョンホン－イ・ミンジョンの熱愛にいたるまで、芸能界の特ダネの最初の根源地は、いわゆる“証券街チラシ”と呼ばれる私設情報誌だ。このほか、ユジン－キ・テヨンの結婚、ソ・ジャンフン－オ・ジョンヨンの離婚など“情報誌”を通じて流出した各種説と事件が実際に一致したケースはたくさんある。生産者も消費者も不明のまま出回る情報誌。今回、その根源を探ってみることにした。

情報誌の実体を知る人に会うのは簡単なことではなかった。情報誌を扱う人も出所をはっきりと知らなかった。噂をたどった末、情報誌の生産と流通の過程についてよく知る人物に会うことができた。近い人が情報誌の制作に加わっていることが分かった。


現在、国内に流通している情報誌は３種類ほどで、制作から流通まで密かに進められているという。当然、徹底した情報管理が鉄則だ。この人物が慎重に語った情報誌の世界は噂の内容とは違っていた。なぜ制作されるのか。彼は情報誌が作られる理由を需要があるためだと語った。必要とする人たちがいるということだ。

ほとんどは企業の情報担当者として、政治・経済界、金融、メディアなどを網羅した非公開情報を収集し、上部に報告する仕事をしているため、こうした情報誌が非常に役立つという。情報に飢えている情報担当者にとって、情報誌は有能な業務助力者ということだ。

「情報誌は高級情報を必要とする人たちのために作られる。それで新聞や放送で公開された誰もが知る情報ではなく、非公開情報だけを扱う。例えば『○○日報の社長は最近どう過ごしている』『某国会議員が○○グループ会長と数日前に会った』など政治・経済界の動きや状況のようなものだ。企業の情報担当者はこうした内容をオーナーおよび重役に報告することになっている。市場の流れを把握し、変数ににあらかじめ対応できるからだ」

こうした状況であるため、情報誌を見ない情報担当者は次の２つのうち一つという話があるほどだ。情報誌が必要ないほど有能か、情報誌を入手できないほど無能かだ。

もちろん情報担当者は情報誌の内容を１００％信じているわけではない。情報誌の内容のうち玉石を選別する情報担当者の実力によっても変わるが、噂を聞いて終わる人がいる半面、後続取材を通じて正確な内容を報告する人もいる。



韓国芸能界の裏話を扱う“情報誌”…誰が作る？（２）