第３回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ、来年３月開催）に出場する日本代表の監督選任が難航している中、山本浩二氏が有力候補に浮上した。

日本のニッカンスポーツ電子版は１日、山本浩二元広島監督がＷＢＣで日本代表を率いると報じた。日本野球機構（ＮＰＢ）が監督候補を現役だけでなく球界ＯＢに広めたからだ。スポーツ報知も現在の野球界の雰囲気では山本監督が有力だと伝えた。

日本は第１回大会で王貞治氏（当時ソフトバンク）、第２回大会では原辰徳氏（読売）と、現役監督がチームを率いてＷＢＣで優勝した。大会３連覇を狙う日本は、今回も現役監督が指揮棒を握る予定だった。しかし適任者に挙がった秋山幸二ソフトバンク監督が代表監督を断り、選任作業が難航している。


１１月にキューバ代表と親善試合を行うため、これ以上監督の選任を先送りできないと判断したＮＰＢは、球界ＯＢのうち国際試合の経験が多い山本氏に目を向けた。山本氏は現役選手時代、通算５３６本塁打、１４７５打点、打率２割９分０厘をマークした。１９９１年には広島で監督を務め、チームのセリーグ優勝に導いた。０８年北京五輪では星野仙一監督（現楽天）を補佐し、守備・走塁コーチとして日本代表チームで指導者の経歴を積んだ。