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「韓国レーダー網で米MDに寄与も」…韓米が論議中

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米国防総省のヒックス筆頭副次官(政策担当)は24日午後(現地時間)、「米国が推進するミサイル防衛(MD)システムに韓国がどう寄与できるかについて(韓国政府と)対話している」と述べた。ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)で開かれた「米国のアジア・太平洋前進配置」というテーマのセミナーでだ。米国政府の関係者が韓国が米国のMDに寄与する案をめぐり、両国間の議論が進行中という事実を公開的に言及したのは初めて。特に、ヒックス筆頭副次官は「韓国がMDに寄与できる案はいくつかある」とし「ミサイル使用など積極的に参加ではなくとも、レーダー網を通じて寄与できる」と主張した。

「レーダー網による寄与」に関連し、外交消息筋は「米国が東欧MDを建設しながら、ポーランドにミサイル迎撃基地、チェコにはレーダー基地の設置を推進したことがある」とし「韓国がレーダー基地を提供すれば、事実上、米国のMD体系に編入されるということで、論議を呼ぶ可能性がある」と主張した。別の外交消息筋は「米国は水面下の議論の過程で、韓国側が要求してきたミサイル射程距離の延長を認める代わりに、米国が推進するMDに協力する案をずっと提示してきた」とし「いかなる形態であれ、韓国のMD寄与は中国など周辺国の反発を招く」と述べた。

6月にワシントンで開かれた韓米外交・国防相(2+2会談)で、両国は北朝鮮の漸増するミサイル脅威に対応し、包括的な連合防衛体制を強化する案を模索することで合意した。当時、韓国国防部は「韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)は米国のMDとは明確に違う別の体系」とし「米国のMDに編入されるのではない」と釈明していた。


この日のセミナーでアーミテージ元米国務副長官は韓国のミサイル射程距離延長に関し、「北朝鮮の挑発は繰り返されてきたが、対応がなかった。(ミサイル射程距離の延長は)すでにかなり遅れている」と述べ、射程距離延長の必要性を強調した。

◇MD論争=1990年代に登場した米国主導のアジア版ミサイル防衛(MD)概念は、中国・ロシア・北朝鮮などに対抗して整えられた。韓国はこれらの国に近いため、最適のMD前哨基地と評価される。しかし韓国がMDに加われば中国・ロシアと葛藤関係になり、これを拒否すれば同盟関係の米国と距離が生じるため、韓国はこの問題に対して戦略的曖昧性の立場を取ってきた。



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