韓国の航空会社が中国路線を拡大する中、中国航空会社の韓国人乗務員が国内航空会社に流れ、中国航空会社の不満が強まっている。

マネートゥデイは１２日、航空業界関係者の話を引用し、大韓航空・アシアナ航空・済州航空などが最近採用した経験者乗務員は、中国航空会社の出身者が全体の７割近く占める、と報じた。 各航空会社が中国路線を拡大し、中国路線で求められる専門人材の需要が増えたからだ。

中国航空会社出身の韓国人乗務員は韓国語と中国語を話せるという点、最近急増している中国人乗客に対する理解度が高く、サービス経験が豊富という点で、韓国の航空会社に好まれている。


特に中国路線就航に集中する航空会社であるほど、中国航空会社出身乗務員の採用に積極的だ。

アシアナ航空は今年計画された乗務員採用全体の１割を経験者から選んでいる。 アシアナは現在、中国２１都市に３０路線を運航し、来年も無錫に直航路線を就航するなど、中国地域のサービスを強化している。

済州航空も９人の経験者を採用した。 済州航空の関係者は「済州道はもちろん、韓国全国で中国人の訪問が増えているため、中国路線の重要度も高まり、中国人乗客に対するサービス経験がある乗務員が好まれている」とし「経験者だけでなく、新入採用でも中国語能力を重視するケースが増えている」と説明した。

大韓航空とジンエアーは別途採用の代わりに、公開採用時に経歴によってインターンから正社員に転換する期間や路線配分などを差等化している。

乗務員も海外で居住しなければならない外国航空会社より国内航空会社を好み、年俸や待遇も国内航空会社がよいという点で、国内航空会社への転職に積極的だ。

しかし韓国の航空会社に移る韓国人乗務員が増えたことで、中国航空会社は人材不足を訴えている。 航空業界の関係者は「韓国航空会社が多数の乗務員を引き抜き、中国系航空会社が韓国人乗務員不足を心配している」とし「トレーニングを積めば韓国の航空会社に流れていくため、大きな損失が生じていると不満を表している」と伝えた。