暗雲が集まってくるように国際情勢の流れが尋常でない。第2次世界大戦の終末からドイツ統一まで40年余り世界を東西両陣営に分けた米ソ冷戦の幕が下りて20年が過ぎたいま、米国と中国、いわゆるG2の関係が第2次冷戦に進展するかも知れないという懸念が深くなっている。そのような渦中に東アジアで広がっている昨今の領土紛争と歴史認識をめぐる対立はこの地域の平和と発展はもちろん国際秩序の将来を暗くする混戦状態に陥っている。このような冷戦と混戦が重なった二重的脅威の性格をどのように診断して対処するのだろうか。
私たちが直面する二重的脅威の性格は、帝国主義時代の伝統と遺産が21世紀の世界化時代にどのような形式と動力で作動するかに焦点を合わせて理解しなければならない。本来強大な大陸国家はその地政学的位置と規模だけでなく経済力のためにも帝国の性格を持つほかない。東西冷戦で勝利することによって世界に影響力を及ぼす唯一の超強大国として21世紀を迎えた米国と、19世紀末から植民主義勢力の進出と圧力で少なくない侮辱を受け20世紀後半に入り政治統合を成し遂げ世界第2の経済大国に跳躍し帝国の面貌を取り戻すことになった中国が大陸国家の代表的な例といえる。このように帝国の伝統と条件を持つ米国と中国の関係によって世界史の行方が左右される新しい時代が到来した。
そのため国際社会の焦眉の関心事は米中関係が対立と協力の2つの分かれ道でどちらに進むかに注目されている。数日前にオーストラリアのフレーザー元首相は米中関係の将来について非常に悲観的な見解を表明した。米国が2500人規模の海兵隊をオーストラリア・ダーウィンに駐留させることですでに合意し、核戦争力を持つ空母などをオーストラリア西部の軍港に寄港するように企画するのは、結局中国を制御して圧迫する戦略的布石と理解するほかはなく、これはアジア太平洋地域の新たな緊張を高めさせるということだ。軍事・経済大国として急速に浮上する中国の膨張をこの時点で牽制すべきという米国の戦略は成功の可能性が希薄なだけでなく新たな冷戦につながる見通しが明確ということだ。
【コラム】米中冷戦と東アジアの混戦=韓国(2)
私たちが直面する二重的脅威の性格は、帝国主義時代の伝統と遺産が21世紀の世界化時代にどのような形式と動力で作動するかに焦点を合わせて理解しなければならない。本来強大な大陸国家はその地政学的位置と規模だけでなく経済力のためにも帝国の性格を持つほかない。東西冷戦で勝利することによって世界に影響力を及ぼす唯一の超強大国として21世紀を迎えた米国と、19世紀末から植民主義勢力の進出と圧力で少なくない侮辱を受け20世紀後半に入り政治統合を成し遂げ世界第2の経済大国に跳躍し帝国の面貌を取り戻すことになった中国が大陸国家の代表的な例といえる。このように帝国の伝統と条件を持つ米国と中国の関係によって世界史の行方が左右される新しい時代が到来した。
そのため国際社会の焦眉の関心事は米中関係が対立と協力の2つの分かれ道でどちらに進むかに注目されている。数日前にオーストラリアのフレーザー元首相は米中関係の将来について非常に悲観的な見解を表明した。米国が2500人規模の海兵隊をオーストラリア・ダーウィンに駐留させることですでに合意し、核戦争力を持つ空母などをオーストラリア西部の軍港に寄港するように企画するのは、結局中国を制御して圧迫する戦略的布石と理解するほかはなく、これはアジア太平洋地域の新たな緊張を高めさせるということだ。軍事・経済大国として急速に浮上する中国の膨張をこの時点で牽制すべきという米国の戦略は成功の可能性が希薄なだけでなく新たな冷戦につながる見通しが明確ということだ。
【コラム】米中冷戦と東アジアの混戦=韓国(2)
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