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韓国女性監督の作品が初めて日本映画の‘顔’に…アカデミー賞に出品(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ヤン・ヨンヒ監督。

--妹が監視員に「あなたも、あなたの国も嫌い」と話す場面がある。

「心の中で数十年間繰り返してきた言葉だ。映画で監視員は『その国であなたの兄さんも私も死ぬまで暮らさなければいけない』と答える。それが現実だ。『でもそこには大切な私の家族がいる』ということを伝えたかった」

--別れる際に兄が妹に「お前は旅行をしながらいろんなものを見て、やりたいことをしながら暮らしなさい」と伝える。


「実際、日本に来た一番下の兄はそういう話をしなかった。私が北朝鮮に行く度に他の兄が話していたことだ」

--妹が泣きながら兄が乗った車を追いかけて行く別れの場面がハイライトだ。

「兄と別れる時、泣き叫びながら引き止めたかった。しかしぼうぜんと立っているだけだった。その時の思いを俳優が代わりに表現した。現実と同じように映画が終わればあまりにも寂しいと思った」

--大阪で生まれて韓国国籍を持つ。

「自分を‘コリアン・メード・イン・ジャパン’と呼ぶ。私も祖国がどこか分からない。映画をするのなら韓国国籍がよいという父(朝鮮総連幹部)の助言に従った。私のような‘境界人’だけの視点と感性がある。それが私の映画の資産だ」

◇ヤン・ヨンヒ監督=1964年大阪生まれ。在日同胞2世。東京の朝鮮大(朝鮮総連系)卒業後、大阪朝鮮学校で教師を務め、演劇俳優を経てドキュメンタリー監督になった。デビュー作「ディア・ピョンヤン」(2006)でベルリン映画祭(最優秀アジア映画賞)など多くの映画祭で受賞した。



韓国女性監督の作品が初めて日本映画の‘顔’に…アカデミー賞に出榕 (1)

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