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日産がルノーサムスン自動車を買収の見通し

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日産のカルロス・ゴーン会長。

経営不振に苦しむルノーサムスン自動車が日産の傘下に入る見通しだ。

ルノー日産アライアンスの関係者が5日に明らかにしたところによると、カルロス・ゴーン会長の指示でルノーサムスンの株式をルノーから日産に移転する作業が近く開始される。ルノーサムスンは現在仏ルノーグループが80.1%、サムスンカードが19.9%の株式を保有している。

同関係者は、「ゴーン会長が7月末にルノーサムスンの器興(キフン)研究所と釜山(プサン)工場を訪問した後、ルノーサムスンの支配構造変更構想に確信を持った。ルノーサムスンが日産の次世代ローグを生産し始める2014年に本格的な作業に着手する計画だ」と伝えた。


ゴーン会長は7月に韓国を訪れた際、韓国でシェアが12%から3%台に急落したルノーサムスンに対しルノー日産アライアンスが1億6000万ドルを投資し、2014年から日産の次世代「ローグ」8万台を生産して輸出する計画だと明らかにした。ゴーン会長はまた、「ルノーグループもこのプロジェクトを積極支援する計画だ」と述べた。1999年にルノーと日産の提携で誕生したルノー日産アライアンスは昨年基準で世界で800万台以上を販売する世界3位の自動車メーカーだ。ゴーン会長が両社の最高経営責任者(CEO)を務めている。

ルノーサムスンが日産の系列に入れば日産の韓国販売法人の韓国日産は販売事業部として吸収される可能性がある。全体的には韓国GMのように研究所と生産基地を持つ日産の海外拠点になるわけだ。こうなるとルノーサムスンのエンブレムは消え日産のエンブレムだけが残ることになる。

一方、ルノーグループは世界の自動車メーカーで欧州発の経済危機の余波を最も多く受け業績悪化に苦しめられている。ルノーグループがルノーサムスンの株式を日産に売却する場合には1兆ウォン(約689億円)近い現金を確保できるという点で魅力的だ。ルノーサムスンの資本金は4400億ウォン水準だが、昨年末基準の資産総額は1兆2000億ウォンに達する。これに対し自動車業界関係者は、「ルノーグループが10年以上アジア唯一の研究・生産基地として力を入れてきたルノーサムスンの株式を簡単に差し出すのか疑問だ。それでもゴーン会長が押し進めれば可能な構想」と話している。



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