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韓国で初の化学的去勢 2年前に施行

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国国内最初の「化学的去勢」は2年前に行われていたことが確認された。 法的命令ではなく、親と医療陣の判断による手術だった。

檀国(ダングク)大学病院精神健康医学科のイム・ミョンホ教授は28日、「2010年8月、当時18歳だった性的倒錯患者を対象に化学的去勢をし、現在も治療中」と明らかにした。

この男性は高校生だった09年から自慰行為を頻繁にし、女性の胸を突然触って逃げるなど衝動的な性的行為を繰り返した。 性的倒錯・衝動調節障害という診断を受けた。 病院に入院して心理・薬物治療を受けたが、翌年4月、スカートをはいた女性に性的行為をした容疑で警察に捕まった。 被害者が告訴を取り下げて釈放されたが、4カ月後にまた性犯罪で保護観察1年の宣告を受けた。


状況が次第に悪化したため、医療陣と家族は「化学的去勢」を実施することにした。 男性ホルモン(テストステロン)分泌を抑制する「抗男性ホルモン剤」(GnRH)を毎月1回ずつ注射する方法だ。 費用は注射1回当たり約22万ウォン(約1万6000円)。 患者本人にもこれを十分に説明し、病院倫理審査委員会も通した。

イム教授チームは手術1年後に状況をまとめた論文を『大韓精神薬物学会誌』最近号に寄稿した。 これによると、この男性は性欲が確実に減り、アダルト動画を見る回数も毎日から月1、2回に減った。 骨粗しょう症など薬物による副作用は表れなかった。

イム教授は「2年が過ぎた今も性欲が抑制され、生活も安定している」と述べた。 国内性犯罪者に対する初めての化学的去勢は今年5月、児童性犯罪者(45)に対して執行された。



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