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【寄稿】李大統領の外交は果たして失敗したのか(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
3つ目、韓中関係が韓米関係レベルに達しなければ対中国政策は失敗、ということはできない。 李明博政府で韓米関係が韓半島レベルを越え、地域および世界的な問題において協力を強化する「戦略同盟」に発展したのは事実だ。 とはいえ、一部の人が主張するように、韓米両国が「価値同盟」を武器に、いわゆる非民主主義国家を民主化させるのに合意したのではない。 価値同盟とは、自由民主主義と市場経済という価値の共感帯で韓米同盟がより強固になったという「状態」を意味するのであり、他国に価値を積極的に拡大するという「政策」を意味するのではない。 李明博政府は韓日米が中国を封鎖するという印象を与えないために努力してきた。 むしろ韓中戦略対話や韓日中首脳会談に力を注ぐことで、韓米関係と韓中関係を調和させるために努力した。

最後に、李明博外交の核心は韓国外交の外延を拡大する「グローバルコリア」にある。 世界のほとんどすべての国との貿易を通じて国富を増進させていく大韓民国が、外交で韓半島と北東アジアにとどまることはできない。 李明博政府はこうした「グローバルコリア」ビジョンに基づき、主要20カ国・地域(G20)首脳会議、釜山世界開発援助総会、核安全保障サミットなど記念碑的な国際行事を主催し、経済、開発協力、核安保に関する新たな国際秩序を構築する努力に主導的に参加している。 今後どんな政府になろうと、外交の功過は、韓半島と北東アジアを越え、大韓民国の国益と国格を世界的次元でどれほど高揚させたのかによって評価を受けるべきだろう。

金聖翰(キム・ソンハン)外交通商部第2次官

【寄稿】李大統領の外交は果たして失敗したのか(1)

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