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1年間に3度の火災…釜山地下鉄がおかしい

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
際どい瞬間だった。走行中の地下鉄で火災が起こりあわや大惨事となる事故が釜山(プサン)の地下鉄で発生した。釜山地下鉄1号線で電気系統で問題が発生し火事が起きたのはこの1年間で3度目だ。

27日午後2時3分ごろ、釜山市沙下区槐亭洞(サハク・クェジョンドン)の釜山都市鉄道1号線大峙(テティ)駅付近を走行中だった列車の屋根から出火した。

西大新洞(ソデシンドン)駅を出発し大峙駅に向かった列車が大峙駅まで200メートルほどの地点を過ぎた時に突然「バン」という音とともに8両編成の列車の後ろから2両目の車両から火花が発生した。屋根の一部が焼け車内の天井も一部が溶けた。屋根には30センチメートルほどの穴が開き、車内は激しい煙に包まれた。運転士は大峙駅に到着した後に乗客を避難させた。火は出動した消防署員によって20分ほどで消えた。


この事故で乗客40人余りが煙を吸い込むなどして釜山大学と東亜(トンア)大学など周辺の病院に搬送され治療を受けた。一部は煙を大量に吸い込み気道を損傷したが、他の搬送者は軽微な負傷だという。

運転士は、「大峙駅まで200メートルを残して屋根上のパンタグラフからバンという音とともにスパークが飛んだ。線路上に列車を止めることができず、大峙駅に停車するとすぐ乗客を待避させた」と明らかにした。この日は事故発生直後に停電まで発生し、脱出を図る200人余りの乗客がもみ合いとなる騒動となった。事故列車に乗っていたある乗客は、「煙があっという間に広がり始めた上に停電で前も見えず多くの乗客が右往左往した。それでも待避要員は見えず案内放送も聞こえなかった」と話した。

国土海洋部鉄道安全企画団運行管制チームのイ・ドクチョ事務官は、「列車の屋根の一部部品が燃えただけで車内に火が広がることはなかった」と話した。だが、取材チームが現場を確認した結果、車内のあちこちに激しいすすと燃え残った灰が散らばっていた。車内だけでなく線路壁面の広告も焼けて跡形もなく消えた状態だった。

釜山地下鉄労組乗務支部のナ・ヨンム支部長は、「火災は幸い駅に到着する直前に発生し迅速な待避で人命被害はなかったが、待避が難しい駅と駅の中間で起き車内に広がっていれば2003年の大邱(テグ)地下鉄火災に次ぐ惨事につながるところだった」と話した。大邱地下鉄事故では192人が死亡した。

1985年開通した釜山都市鉄道1号線は昨年も2度にわたり架線と回路遮断機などでスパークが起き火災が起こり列車が止まる事故が発生しており、根本対策が必要という指摘が出されていた。ちょうど1年前の昨年8月27日には南浦(ナムポ)駅と中央洞(チュンアンドン)駅の間で電気火災が起き、乗客750人が40分間にわたり車内に閉じ込められ恐怖に震える事故があった。





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