「脅迫や非難は気にしない。私は洪明甫チームのメンバーが好きで尊敬している」。２１日、中央日報の単独インタビューに応じたサッカー韓国五輪代表チームの池田誠剛フィジカルコーチは複雑な表情だった。何となく暗い影を感じさせた。

ロンドン五輪以降、精神的に苦労した。池田氏は韓国サッカーに史上初めてメダルを抱かせた主役だが、３位決定戦の相手で祖国の日本（サッカー界）からは冷たい視線を受けた。「ライバルチームを助けてメダルを奪った人物」とされた。

五輪の後、日本のあるメディアとのインタビューで、「朴種佑（パク・ジョンウ）の‘独島パフォーマンス’は意図的なものではなかった」と釈明したのが、より大きな発端となった。前後の説明はカットされ、核心部分だけが浮き彫りになって報道されると、右翼性向のファンから非難攻勢が続いた。一部の人は夫人や娘など家族に触れながら脅迫もした。


池田氏は「質問に対して丁寧に‘ノーコメント’と言えば何の問題もなかっただろう。しかし私の性格上、そうすることはできなかった」と述べた。続いて「私は韓国五輪代表チームの一員だったし、ひたすらチームの発展と成功を考えた。それが間違っているのなら、それ以上言うことはない」と語った。

池田氏は０９年初め、洪明甫監督から「一緒に仕事してみないか」という話を受け、悩んだ末に受諾した。当時、池田氏はいつか日本チームと対戦する状況が来るかもしれないと考えて悩んだという。しかし「韓日両国のサッカーが一緒に発展するにはお互い交流が欠かせないと考えて洪明甫監督の誘いに応じた。今でもその気持ちに変わりはない」と話した。





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