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【社説】電力難の解消より原発の安全性が先だ=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
慶尚北道(キョンサンブクド)の新月城原発1号機が19日、故障で停止した。 先月31日に商業運転を始めたが、1カ月足らずで稼働を中断したのだ。 原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)は「原子炉の出力を調節する制御系統の電子部品が故障したためと確認された」とし、問題の部品を取り替えた後、残りの関連部品の健全性も点検すると明らかにした。 韓水原は原子炉出力制御系統の故障原因を解決し、問題がないと判断されれば、原子力安全委員会の承認を受け、新月城1号機を再稼働する計画のようだ。

私たちは原発の安全性が十分に立証される場合、新月城1号機を再稼働することに反対しない。 しかし故障で稼働が中断した翌日に、原因を確認して問題を解決したからといって直ちに再稼働に入るのは、あまりにも性急だと考える。 こうした措置だけで安全性が立証されたという判断が信頼できないからだ。 まず、商業発電を始めてわずか19日しか経っていない原発に故障が発生したということ自体が国民を不安にする。 韓水原はすでに従来の原発で、中古部品やコピー部品の納品を受けて金品を受け取った職員22人が逮捕されたという前歴がある。 今回問題になった新月城1号機の部品は果たして正常なのか、正規の部品でもすぐに故障が発生するのかなど、疑問を抱かせる理由だ。

しかも新月城1号機は商業発電をする前、試運転期間中に2度も故障による稼働中断を経験している。 その後、韓水原は「安全性をできる限り確認して竣工する」と約束した。 ところが今回も故障のために稼働が中断したのだ。 これほどなら韓水原の当初の約束が偽りか、それとも電力難の解消を理由に安全点検を軽視して竣工を急いだと考えざるをえない。


原子力発電は何よりも安全が最優先だ。 電力難がどれほど深刻でも、安全性を損なってまで原発を稼働してはならない。 一抹の危険もなくなるまで点検に点検を重ねる必要がある。 電力難は耐えられても、原発事故は絶対に許されない。



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