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【時視各角】兵役免除が韓国サッカーの秘訣?(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
オリンピック(五輪)サッカー代表チームが快挙を成し遂げた。サッカー宗主国の英国を沈没させた。海外メディアは「兵役免除が韓国サッカーの秘訣」と解釈しているようだ。日本も「韓国だけは避けたい」という声が出ている。死に物狂いでくるのを恐れているのだ。海外メディアの分析は外れているわけではない。韓国選手もロッカールームで「二等兵の手紙」という曲をかけて一緒に泣いた。洪明甫(ホン・ミョンボ)監督もPK戦で看板キッカーの朴主永(パク・ジュヨン)を抜いたのも、「モナコ朴」という非難を意識しての配慮と考えられる。

兵役免除は非常に大きく甘い誘惑だ。予備役はその気持ちをみんな知っている。彼らの多くが軍番の前の4けたをパスワードに、後ろの4けたは電話番号に使っている現実だ。軍隊での記憶は長く続く。いくら政府が「名誉ある軍服務」と主張しても兵役は頚木だ。1980年代の対スパイ作戦当時のことだ。意外に動員予備軍が武装スパイを多く捕まえた。現役は「どうせ国防部の時計は回る」という考えでのんびりしていた。一方、予備軍は1週間ほどすると雰囲気が変わる。「早く捕まえて早く家に帰ろう」と必死になった。

国防部がまた「軍加算点制度」をいじっている。ソウル教師任用試験の女性合格率が84%が超え、男性の鬱憤を刺激している。女性団体は「0.1-0.2点差で運命が変わる」として拒否している。国防部は男女間の憎悪に満ちた言葉で消耗戦を繰り広げるのをそれとなく楽しんでいる。しかし軍加算点は一言で便法だ。どうせ公務員を希望する予備役はきわめて少なく、お金を一銭もかけずに恩を着せようという思惑だ。おまけに付けた道路通行料・公共施設料の割引のような補償策も情けない。あまりにもひどい。


大統領選挙を控え、与野党候補は「兵士び月給引き上げ」を約束している。より高い値を叫ぶ競売のような雰囲気だ。「そのお金は誰が出すのか」「軍不在者が票を狙ったポピュリズム」という非難があふれている。「神聖な国防義務を‘勤労’や最低賃金ほどに考えるのか」という優雅な指摘も出てくる。しかし筆者の考えは正反対だ。いつまで国家主義の下、2年間の青春を安値で差し押さえるのか。持続不可能だ。人生は一度しかなく、青春が戻ってくることはない。過去の大統領の多数が兵役義務を果たさず、ある道知事は兵役を避けて指まで切ったのだから、説得力はない。その間、保守政権は兵役義務をあまりにも当然視してきた。兵士を「将棋の歩」と考えている感じだ。さらに盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領が最も兵士に関心を向けたのは不便な真実だ。兵長の月給を2万ウォン(約1400円)から10万ウォンに引き上げ、服務期間も減らした。彼が唯一の予備役上等兵出身だったためかもしれない。もちろん冷静に考えれば、最も決定的理由は逆説的に「良心的兵役拒否」のためだった。兵役義務の矛盾が一気に浮上し、処遇の改善を無視できなくなった。



【時視各角】兵役免除が韓国サッカーの秘訣?(2)

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