各自動車会社が大々的な割引に乗り出した。景気低迷が長期化しながらたまった在庫を処分するためだ。現代・起亜自動車をはじめ国内完成車５社の７月の国内販売台数は１２万１４２６台で、昨年７月（１２万７８１６台）より約６４００台ほど減った。今年５社の７月までの国内累積販売台数も８１万２６７２台で、前年対比５．７％減少した。市場沈滞が本格化しているだけに攻撃的な販売戦略樹立が不可避となったのだ。

現代・起亜車は車種別に「価格割引」または「価格の一部割引プラス低金利分割払い」の中から選択できるようにする販促計画を２日出した。最も大幅に割引される車種はソナタハイブリッドとＫ５ハイブリッドだ。それぞれ２５０万ウォン割引。ソナタ ハイブリッドは「２５０万ウォン割引」か「１００万ウォン割引プラス１％分割払い金利適用」の条件の中から選ぶことができる。アバンテハイブリッドは１００万ウォン割引。ソナタＹＦ（２０１２年型は「７０万ウォン割引」か「２０万ウォン割引プラス３．９％分割払い金利適用」の中から選べる。現在、輸入車ユーザーが現代車を買えば購入車種により３０万５０万ウォンを追加で割引するイベントもスタートした。起亜車は車種別に燃料費を１０万～１００万ウォン支援してくれる。今年の下半期にモデルチェンジされる予定のフォルトは価格の１０％割引。

韓国ＧＭは「ラブサマーフェスティバル」を開催中だ。車種別に１％分割払い金利、またはカーテン・エアーバック・サイドエアーバック・ブラックボックスなどを無料で付けてくれる。オールラウンド２０１３年型（ディーゼル）を購入すれば燃料費３０万ウォンが追加でサービスしてくれる。準中型（１６００ＣＣ以下）車両ユーザーがクルーズを購入する場合、４０万ウォンさらに割引。ルノーサムスンはＳＭ３とＳＭ５購入者を対象に分割払い元金と償還期間（３６カ月以内）が調整できる「マイウェイオーダーメード型分割払い」を出した。これにサンルーフや５０万ウォン割引も加わる。双龍（サンヨン）自動車は車種によって５０万～５００万ウォンの休暇費用をプレゼント、購入１年以内の事故は無償で新車と交換など「アメージングＷプログラム」を始めた。


輸入車販売会社も対応に乗り出した。フォルクスワーゲンは今月１日からジェッタの価格を１００万ウォン値下げすることにした。ホンダもアコードの価格を４５０万～５００万ウォン下げて購入者にナビゲーションと後方カメラをプレゼントする。

一方、自動車業界では数千億ウォンを投入して開発した現代ベロスターと起亜Ｋ９は販売不振で価格調整の可能性が大きいという予想が出ている。現代が２７００億ウォンの開発費を投入して昨年３月、国内初の「プレミアムユニーク車両（ＰＵＶ）」という名前で出したベロスターの先月販売台数は４７１台。昨年同月の３分の１水準だ。発売当時「年間１万８０００台限定生産する」と明らかにしたが、発売から今までの累積販売量は９３００台に過ぎない。起亜の旗艦であるＫ９も状況は良くない。開発費５２００億ウォンをかけて今年５月に発売したこの車はグループ首脳部の督励にもかかわらず、先月販売量が１４００台で６月より約３００台減った。これに伴い、オプションなどを調整して発売時から問題とされていたに高い販売価格を下げなければならないという主張が社内外で力を増しているという。