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韓国経済、消費・輸出・投資後退…L字型長期沈滞の兆し(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
外国系投資銀行(IB)も似たような見解だ。バークレイズキャピタルは「韓国景気が第2四半期の間に最低ラインを通過した」として「自動車と技術産業の利益が拡大して原材料価格が下落しながら下半期に回復するだろう」と見通した。

それでも市場ではL字型景気不況を防ぐために政府が追加財政の執行に乗り出すという予想が多い。 ゴールドマンサックスは「政府が下半期景気浮揚に積極的に取り組んで、韓銀が9月の基準金利を0.25%ポイント下げながら次第に回復できるだろう」と展望した。

政府はまだ年3%の成長に対する期待を諦めていない。3%を達成するには下半期少なくとも3.3%成長しなければならない。このために政府は下半期総額8兆5000億ウォン規模の財政投入を支障なく推進する一方、国家基幹事業(SOC)に対する民間投資活性化、公企業投資拡大などの政策を並行する計画だ。


しかし国内外の専門家たちは今年2%台の成長を既定事実化している。バンク・オブ・アメリカ(BOA)1.8%まで下がる可能性があると予測した。政府が目標にする3%成長はユーロゾーン危機が下半期ある程度落ち着くという前提を付けている。 しかしスペインの救済金融申請の可能性が大きくなってユーロゾーンは再び揺れ動いている。

高麗(コリョ)大学経済学科オ・ジョングン教授は「韓国の最大輸出国である中国の経済成長が停滞したうえに米国も再び景気が悪くなる兆しを見せている」として「ここに不動産沈滞、家計負債問題など内部問題まで膨らんでいて今年%の成長率達成は厳しいとみられる」と診断した。

来年の経済展望もそんなに明るくない。LG経済研究院が来年の韓国成長率を3.3%と予想するなど、国内外研究機関は展望値を低くしている。先進国だけでなく中国・ブラジル・インドなど新興市場まで景気が回復するのが難しいという判断からだ。国際通貨基金(IMF)は韓国を世界景気鈍化に最も脆弱な国のうちの1カ所として挙げたこともあった。

金融研究院イム・ジン研究員は「ヨーロッパ危機の根本的な解決には相当な時間がかかる見通し」としながら「その過程で韓国経済は景気が底圏に長い間留まるL字型の流れを示す可能性が大きい」と分析した。

景気に敏感な税金徴収実績も同じく低調だった。 国税庁は国会業務報告で「5月末現在の税収実績は91兆1000億ウォンで、目標対比進度率が47.3%を記録した」と明らかにした。これは昨年同期の進度率(48%)より低い数値だ。

◆L字型景気=アルファベット「L」字形のように景気が急激に低迷した後、底の水準に留まったまま長期間回復しない状態を意味する。非常に低い成長率が長い間続いた1990年代日本の「失われた10年」が代表的な例だ。長期不況を意味するL字型と違いV字型は「急速回復」、U字型は「ゆるやかな回復」を意味する。



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