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中国から追放された韓国の北朝鮮人権活動家、電気拷問を受けていた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国で114日間拘禁され、このほど追放された北朝鮮人権活動家の金永煥(キム・ヨンファン)氏(49)が、中国政府から電気拷問を受けていたことを26日、知人に明かした。金氏の知人である北朝鮮人権団体の幹部は「金氏が今年3月28日に大連で逮捕された直後、18日間黙秘権を行使する過程で中国公安が高圧電流の流れる電気棒を体に突き付けて苦痛を加えていたと明かした」と述べた。

金氏によると中国公安は「中国国内の組織ネットワークについて白状しろ」としながら電気拷問を加えた。中国公安は金氏の悲鳴が周辺に漏れないよう、取調べ室ではボリュームを大きくした音楽を流していたが、曲が変わるときに金氏の悲鳴が取調べ室の外に漏れていたという。この時、隣の部屋に拘禁されていた仲間が拷問されていることを知ったのだ。

金氏は「電気拷問以外にも、殴打など思いつく限りあらゆる形態の拷問を受け、その強度も激しかった」とし「もし中国で起訴されて法廷に立つなら拷問の事実を暴露してやろうと思うくらい、ひどい苦痛だった」と知人に話したという。金氏は拷問の苦痛で拘禁初期の体重が10キロほど落ち、体には拷問による傷ができたが、長い拘禁期間で消えたことが伝わった。


金氏は25日、ソウル社会福祉共同募金会の記者会見で「苛酷行為を受けた」と明らかにしたが「電気拷問や水拷問などは受けたか」との質問には「今すぐは答えられず、今後(回答する)機会はあるだろう」とだけ答えていた。彼はまた「中国は釈放条件として苛酷行為について口外しないと約束するように2カ月間にわたり執拗に説得してきた」とも述べた。

これに関して外交通商部のハン・ヘジン副報道官は26日、「金氏の苛酷行為の暴露に関して中国大使代理を呼んで徹底した再調査を要請し、事実として確認されれば中国政府に厳重な措置と再発防止、謝罪などを求める計画」と明らかにした。中国は「金氏へ苛酷行為を行った事実はない」との立場を頑なに守っている。

中国は1988年、拷問を禁止することはもちろん、拷問を刑法上の犯罪として処罰するよう規定した拷問防止協約に加入した。これを受けて専門家は「中国が違法行為をしていない外国人の金氏に電気拷問を加えたことは、中国の立場に致命的な打撃を加える事案」とし、「政府と国際社会が積極的に対応し、謝罪と再発防止を引き出すべきだ」と指摘した。



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