玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)
当時、金正恩と叔母の金敬姫(キム・ギョンヒ)労働党秘書(66)、李英鎬軍総政治局長、金慶玉(キム・ギョンオク)党第1副部長にも大将の称号が与えられた。このため玄永哲が金正恩体制で浮上する潜在的な軍部の核心という見方もあった。労働党中央委員の肩書を持つものの、特に頭角を現すこともなかった玄永哲の電撃的な抜てきは、09年2月に平壌(ピョンヤン)防御司令官だった李英鎬が軍総参謀長に起用されたのと比較されたりもする。キム・ヨンス国防大学教授は「玄永哲の大将進級当時、崔富日(チェ・ブイル)副総参謀長より先に呼ばれた点に注目すべき」とし「労働党は崔竜海(チェ・ヨンヘ、62)が、軍部は玄永哲が率いるツートップシステムを構築しようという布石」と分析した。
韓国政府当局は軍部人事の影響がどこまで広がるかに注目している。ひとまず金正恩の権力強化を目的にした政治的粛清という暫定結論を出している。ある当局者は「裏には金正恩の親族と新軍部の間の葛藤が内在しているとみられる」と述べた。李英鎬の電撃解任は、新軍部勢力に対する警告メッセージを込めた措置という解釈だ。
金正恩、新軍部と葛藤説…玄永哲昇進で軍部入れ替えか(2)
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