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部隊視察で養豚場の偽装発覚…李英鎬粛清の発端か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮軍部の核心である李英鎬(リ・ヨンホ)総参謀長の突然の解任が伝えられたが、5月からこうした兆候はあったという。

中央日報が確認したところ、李英鎬が今年、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の公開活動に参加したのは、1月6回、2月2回、3月6回、4月13回だった。金正恩の公開活動のほぼ半分に随行した。軍部責任者である李英鎬の活動は、銀河水楽団音楽会(1月2日など)、万寿魚・肉商店竣工式(4月26日)など非軍事分野でも続いた。しかし5月に入って李英鎬の活動は急減した。5月は1回、6月は3回にとどまり、7月には金日成(キム・イルソン)主席18周忌の錦繻山太陽宮殿参拝(8日)がすべてだ。

こうした推移は、4月に軍総政治局長となった崔竜海(チェ・ヨンヘ)の急浮上と時期が重なる。1月に2回、2月に0回、3月に2回にすぎなかった崔竜海の金正恩随行回数は4月に15回に増え、李英鎬と逆転した。その後は8回(5月)、2回(6月)、2回(7月)となっている。李英鎬が崔竜海との権力争いで押し出されたという観測を後押しする内容だ。


仁済(インジェ)大のチン・ヒグァン教授(統一学)は「北朝鮮で最高指導者随行実績は権力との距離を表す指標」とし「崔竜海の急浮上と李英鎬の没落が相関関係を見せている」と述べた。

金日成の抗日パルチザン時代の右腕だった崔賢(チェ・ヒョン)と主治医を務めたイ・ボンスの息子(崔竜海、李英鎬)が軍総政治局長と総参謀長として権力争いに巻き込まれた点も関心事だ。北朝鮮でパルチザン出身は大抵の過失が許される特権層だ。崔竜海も97年に「非社会主義グループ」検閲に引っかかったが、約10年ぶりに再登場した。その半面、すべての職位を剥奪された李英鎬の政治的死刑宣告は異例と受け止められる。

対北朝鮮消息筋は、金正恩の軍部隊訪問当時に明らかになった軍の虚偽報告も李英鎬問責の理由になったと伝えている。ある消息筋によると、金正恩が先日、軍の豚農場を訪問した際、豚の鳴き声がひどかったため、「豚は自分の農場ではこれほど鳴かないはずなのに、なぜこんなに鳴いているのか」と問い詰めたところ、別の場所の豚を急いで運び込んだことが発覚したという。

別の消息筋は「金正恩の軍部隊訪問当時、栄養状態が良い軍人を前に出し、みすぼらしく見える兵士を別の幕舎に移動させたが、金正恩が予定になかった幕舎を訪問し、『なぜ私たちの戦士がこんな姿なのか』と激怒した」と伝えた。



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