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【コラム】多文化社会の敵…韓国の放送番組の扇情性(2)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版
MBCの立場で事態を眺める必要もある。 MBCは最近、ストのため内部のトラブルが多い状況だ。 問題の映像は外注制作で、MBCはその映像の放映を許可しただけだ。 恐らく許可の過程であまり深く考えなかったようだ。 もちろんMBCが現在のように勤務職員が不足していたり、勤務職員の疲労が累積している状況でなかったとすれば、この映像は放送されていなかったはずだ。 しかしすでに放送されたものに対して弁解の余地はなさそうだ。 MBCは問題の放送について謝罪するのが正しい。

韓国に10年近く住んでいる私自身、一度もこうした人種差別を経験したことがないと言っておきたい。 いや、一度、暴力団員のような人が私に「ヤンキーは家に帰れ」と叫んだことがある。 しかしこのケースを除いてすべての韓国人は親切だった。 したがって私は公共メディアがいったいなぜ、外国人に対する韓国人の感情を歪曲して伝えるのかが気になる。

しかしこれは鶏が先か、卵が先かというような質問でもある。 人間の生が芸術を摸倣するのか、それとも芸術が人間の生を摸倣するのか。もし人間の生が芸術を摸倣するのなら、メディアのこうした歪曲は韓国がグローバル社会から後れていることを内包している。 しかし芸術が人間の生を摸倣するのなら、MBCの記者・プロデューサー・作家の見解と私の個人的な経験の間になぜ接点がないのか非常におかしい。


扇情性はビジネスになるという事実を直視する必要がある。 西欧のテレビにも扇情性はある。 ダイエット関連商品の広告はどこへ行っても同じく誇張され、非現実的だ。 しかし私たちはその扇情性を認知して信じない。 MBCが放映した問題の番組が無礼で残忍だったのは事実だが、私たちが常に接している韓国人は外国人に好意的で配慮深い。 こうした点を韓国国内の外国人社会に知ってもらいたい。(中央SUNDAY 第278号)

◇ミッシェル・ファンスワース=米ニューハンプシャー州出身。米クラーク大学でコミュニケーションとアートを専攻した。世宗(セジョン)大でMBAを終え、韓国で9年間暮らしている。



【コラム】多文化社会の敵…韓国の放送番組の扇情性(1)

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