‘朴智星（パク・チソン）の後継者’金甫ギョン（キム・ボギョン、２３、セレッソ大阪）がフランス２部リーグのＡＳモナコ移籍を断った。

欧州サッカー移籍市場に詳しい関係者は１０日、英国現地で行ったインタビューで、「モナコが最近、金甫ギョン獲得のために６００万ユーロ（約８４億ウォン）を提示した。しかし金甫ギョン側が断った」と伝えた。金甫ギョンのエージェントであるイバンスポーツの関係者も、慎重な反応を見せながらも否認はしなかった。

フランス２部リーグに降格したモナコは、昇格を目指して５月にクラウディオ・ラニエリ監督を迎え、大々的な選手補強に乗り出している。モナコは、朴主永（パク・ジュヨン、現アーセナル）が０８年から３シーズンで２５得点するなど活躍したため、韓国選手を高く評価している。モナコは兵役延期という甘い条件で韓国選手を迎え入れようとしている。モナコが韓国選手の獲得を望んでいることが伝えられたのは今回が初めてだ。


モナコの獲得候補筆頭は韓国五輪代表のエースでＡ代表のホットアイコンに浮上した金甫ギョンだった。しかし金甫ギョン側はモナコが２部リーグであるうえ、兵役延期をめぐる非難を懸念して断ったという。

朴主永は３月、モナコ公国から１０年長期滞在許可を受け、兵役免除疑惑を招いた。朴主永は先月、釈明記者会見を行い、「３５歳までに現役入隊し、兵役義務を果たす」と約束したが、ファンの冷たい視線は残っている。金甫ギョンもこういう状況は負担になる。金甫ギョンはオリンピックでメダルを獲得し、兵役問題を解決するという意志が強いという。

一方、この関係者は「金甫ギョンはカーディフシティとセルティックを比較しながら考慮中。セレッソ大阪側も自主的に独ブンデスリーガのチームを調べている」と伝えた。

カーディフシティは昨季イングランド２部リーグ６位で、プレミアリーグ昇格プレーオフを行ったチームだ。しかしプレミアリーグ昇格は逃した。

セルティックは奇誠庸（キ・ソンヨン）の現所属チームで、チャ・ドゥリも昨季までプレーし、韓国ファンによく知られているクラブ。金甫ギョンは早ければロンドン五輪前に新しい所属チームが決まる見込みだ。五輪に集中した後に新しいチームが決まる可能性もある。