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「韓国の数学教育の優秀性に世界が注目」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

全米数学教育者協議会(NCTM)のヤン・ギチュン事務総長。

「私も大学入試に落ちて米国に行きました。しかし過ごしてみたら韓国の数学教育がうらやましい時が多いです」

全米数学教育者協議会(NCTM)のヤン・ギチュン事務総長の話だ。6日にソウル大学で会ったヤン事務総長は、大学入試競争による韓国の私教育・先行学習問題を指摘しながらも「高い教育への熱意と良質の教師など、韓国の数学教育の強い点はうらやましい」と話した。

彼は1970年代初めに京畿(キョンギ)高校を卒業し米国に渡った。ソウル大学の入試に失敗した後だった。米国でノースカロライナ州立大学とワシントン大学(数学博士)を経てノースウェストミズーリ州立大副総長を歴任した。2009年からはNCTM事務総長を務めている。NCTMは米国政府と米国数学教育政策を先導する団体だ。9~15日にソウル・COEXで開かれる第12回国際数学教育大会(ICME-12)参加のために訪韓した。


――ICMEの韓国開催の意味は。

「ICMEは世界の数学教育者が集まる最高権威の大会だ。それだけ韓国の数学が世界で高い評価を受けているという証拠だ。各国の数学教育者は韓国の学生たちが国際学業達成度評価(PISA)などで優秀な成績を収めた秘訣が気になっている。今回の大会は韓国の数学教育を知らせる良い機会だ」

――だが、韓国数学教育には私教育・先行学習問題がある。

「私も韓国から高校まで出てよくわかる。いまでも多くの保護者私教育にお金を注ぎ込んでいると理解している。過度な先行学習は数学的興味を失わせ、概念理解力を落とす。それでもこうした保護者の情熱のおかげで韓国の学生がPISAなどで良い成績を出した。個人的には韓国の教育熱は米国が学ばなければならないと考える。何でも極端なのが問題だ。バランスが必要だ」

――韓国の学生の数学の実力が大学では米国に遅れを取っているという意見もあるが。

「大学入試で小中高の課程に集中する韓国と違い米国は大学課程に集中する。また、各国からの留学生同士の競争も激しい。だが、最近では韓国の大学で勉強した多くの学者も世界的研究成果を出している」

――韓米両国の数学教育界が互いに学ぶべき点は。

「韓国の学生は平均実力が高い。米国では基本計算も大変な数学文盲の学生も多い。そこで学生間の水準差を狭め平均水準を引き上げる方法に悩む。米国はその目標をすでに達成した韓国の教育システムを習わなければならない。これに対し移民者社会の米国は人種・性別・経済力にともなう教育差を減らすための多様なプログラムを開発してきた。最近ではIT技術・ストーリーテーリング技法などを数学教育に活用中だ。多文化家庭が増え家庭間の経済格差が増える韓国も参考にしてみる必要がある」



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