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日本の経済分析家「韓国の住宅価格が急落しているのは…」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

野村総合研究所のリチャード・クー首席エコノミスト。

個人負債がこのごろの最大の話題だ。診断と処方をめぐり韓国で議論が起きている。東京に滞在している野村総合研究所のリチャード・クー首席エコノミストに電話をかけた。彼は負債がマクロ経済にどのような傷を残すのか最もよく説明できる専門家に挙げられる。彼の核心論理は「バランスシート不況」だ。個人と企業の負債が増え資産価格が墜落したために発生する沈滞だ。

――韓国の個人負債が急速に増加している。

「何年か前から住宅担保融資とクレジットカード負債などが急増しているという事実は知っている。注意深く調べている。しかし負債が多いという事実自体は問題ではない」


――韓国では負債規模を懸念する人が多い。

「バランスシートという帳簿を見れば負債の反対側に資産がある。韓国の家庭も預金・住宅など多様な資産を持っている。その値段が上がれば心配する必要はない。だが、資産価格が下がり始めれば苦痛が始まる」

――このところ韓国の住宅価格が下がっている。

「韓国も日本も関係なく住宅が個人の最大資産だ。こうした資産価格がどれだけ早く下がっているのかが重要だ。韓国住宅価格がこのところ明確に落ちているというが、韓国経済がバランスシート不況に進んでいるとみることができる」

――バランスシート不況はどのように始まるのか。

「個人・企業が好況やバブルの終わりごろに金を稼ぐよりも負債を減らすディレバレッジに出る。個人は消費を減らし企業は投資を削減する。経済は活力が落ち沈滞に陥る」

――韓国がバランスシート不況に陥ったかをどのように知ることができるだろうか。

「いろいろ方法があるが、例えば韓国銀行が基準金利を下げればわかる。仮説ではあるが基準金利を低くしたのに個人と企業が金を借りようとしなければひとまずバランスシート不況だ」

――どのようにその不況を防げるだろうか。

「プレワークアウト(個人負債構造調整)などミクロ的政策に劣らずマクロ経済の成長エンジンが止まらないようにしなければならない。日本の橋本竜太郎元首相が1997年に経済を改革するとして財政を緊縮したせいで日本経済のバランスシート不況は本格化した。重大な失敗だった」



日本の経済分析家「韓国の住宅価格が急躗しているのは…」(2)

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