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日本を刺激するロシア、メドベージェフ首相がクリル諸島を訪問

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ロシアのメドベージェフ首相が2日に極東地域訪問に乗り出した。特に日本と領有権紛争を行っているクリル諸島(日本名・北方領土)訪問も計画しており、日本とのあつれきが予想される。

メドベージェフ首相は5日まで予定されている今回の視察に閣僚10人を同行した。首相と大規模閣僚一行がともに極東地域を訪問するのは極めて異例だ。名目上は9月にウラジオストクで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の準備状況を点検するためだが、ついでにクリル諸島まで視察するということだ。ロシア内閣の大々的移動であるだけに日本の心情が穏やかなはずがない。

リアノーボスチ通信によるとメドベージェフ首相の今回の訪問にはシュワロフ第1副首相イシャエフ極東発展相手兼極東連邦管区大統領全権代表、ゴウォルン地域発展相、ドンスコイ天然資源環境相ら政府要人が大挙随行している。


首相一行は訪問初日の2日、APEC首脳会議が開かれるウラジオストクのルースキー島と大陸を連結する橋の開通式に参加した。この橋はAPECの主要行事が行われるルースキー島とウラジオストクを結ぶ長さ3100メートルの吊り橋で、この日初めて試験開通した。自動車通行が可能になる本開通は8月1日に予定されている。メドベージェフ首相はこの日ウラジオストクで極東および東シベリア地域社会経済発展国家委員会会議も主宰する予定だ。

メドベージェフ首相は3日からサハリンと、日本との領土紛争の対象になっているクリル諸島のイトゥルプ(日本名・択捉島)を訪問するという計画だ。イトゥルプでは輸送インフラと住宅整備事業に関する地方自治体との会議に参加することになる。ロシアは2015年までにクリル諸島を開発する「クリル諸島社会経済発展計画」を推進中で、各国企業の投資を誘致している。

2010年11月に訪問したクナシル(日本名・国後島)を再訪問するという見通しも出ている。メドベージェフ首相は当時ソ連・ロシアの最高指導者として初めてクナシルを訪問した。

当時メドベージェフ首相は「クリル諸島4島はロシアが実効支配する領土であるだけに(日本側の領土返還要求には)決して応じることはできない」としてクナシル訪問を強行した。当時の菅直人首相は「許し難しい暴挙」と猛非難し、ロ日関係は急速に冷え込んだ。



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