夕張市長の鈴木直道氏。
鈴木市長はその夕張の‘ヤングリーダー’として注目を浴びえている。東京都庁の福祉担当職員だった鈴木氏は2年2カ月間の派遣勤務がきっかけで2011年に夕張市長に当選した。鈴木市長が26日に日本海外特派員協会で行う演説の題名は「ミッション・インポシブル」(不可能な任務)だ。07年に破産した市が2026年までに返済すべき金額は322億円。負債と戦争中の鈴木市長にインタビューした。
「夕張の再建に人生をかけた」という鈴木市長は負債に苦しむ韓国の地方自治体に「夕張のように体力がすっかりなくなる前に、住民に財政状況を率直に告白し、理解を求めなければならない」と助言した。
--世界メディアの注目を浴びている。
「財政悪化はギリシャのように国単位の問題でもあり、地方自治体の問題でもある。お金がないところがお金があるところと同じサービスを提供しようとすれば財政が破綻する。世界共通の関心事なので注目を受けているようだ」
--夕張は未来の日本の姿なのか。
「夕張の高齢化比率(44%)は日本国内で最高だ。日本は2060年には39.6%まで高齢化が進む。財政も同じだ。日本が突然もっと金持ちになるのは不可能なので(高齢化と財政悪化がさらに進めば)公共サービスを中断したり、サービスの形態を変えなければならない。後に同じことを体験することになる他の地域のためにも、日本政府が夕張の問題をより積極的に扱う必要がある。夕張はすでに(財政破綻で)裸になったところだ。望ましい未来の日本の都市像をゼロベースで構想できる唯一のところだ。他の市をわざと倒産させてモデルにすることはできない」
--緊縮が最も苦痛か。
「300人だった市庁の職員が140人に減った。部長はすべてやめて、課長は3人だけ残った。市会議員の数も半分に減らし、70%減った市長の月給は月25万円(約380万ウォン)で、市庁職員の平均より少ない。市民の税金を増やし、支援金は大幅に減らした。このように努力してもお金を返すところだらけだ。緊縮だけでは解決しない」
鈴木直道夕張市長にインタビュー…「市の再建に人生をかける」(2)
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