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【コラム】韓国がギリシャのようにならないためには(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
もう一つ例を挙げよう。 米国務副長官を務めたアーミテージ。 レスリング選手並みの大きな体格に頭まで短く刈ったアーミテージは参戦勇士だ。 米国がベトナムから退却する時、最後まで残って難民とともに脱出したという伝説のような話の主人公だ。 共和党右派のアーミテージは北朝鮮と中国・ロシアに対して強硬だ。 盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領当時は韓国政府の対北朝鮮政策に批判的だった。 ところがアーミテージは韓国をはじめ、世界からの孤児を養子にして育てている。 自分の子ども2人を含めて計8人だ。 アーミテージが国務次官補だった当時、私はワシントン特派員だった。 当時、盧武鉉政権の関係者や与党「開かれたウリ党」の議員がワシントンを訪問すると、ネオコン(新保守主義者)の悪口を言うことが多かった。 アーミテージも対象の一人だった。 しかしアーミテージが世界の孤児を養子にして育てているという話を聞くと、「人はよさそうだ」と言って悪口の程度を弱めた。 徳が高い人は悪口も避けるということをその時に痛感した。

最近のギリシャを見ると複雑な気持ちになる。 1997年の通貨危機当時、韓国民は国の負債を返済するために自分の指輪まで持ち出した。 このため国の債務不履行をわずか1年で克服する力を見せた。 ギリシャを指差しながら、当時のことを話す人は少なくない。 しかしまた同じような事態が発生した場合、果たして韓国民は当時のような献身的な姿を見せるだろうか。 そうしない可能性は少なくないだろう。

人々と話してみると、富裕層と権力層に対する不信と不満が尋常でないことを感じる。 サムスンが数兆ウォンの純利益を出したと発表しても、現代車の輸出が急増したとしても、人々の反応はあまりよくない。 「それが私と何の関係があるのか。その人たちが良いだけだ」。ほとんどがこう話す。 政界に対しても同じだ。 与野党に関係なく、政治家はみんな自分の利益を考える存在という情緒が広まっている。 国も企業も家庭も良い時もあり厳しい時もある。 いくら厳しい状況でも、97年の危機のように国民が団結すれば乗り越えられる。 本当の危機はそれができない時に始まるのだ。 ギリシャが今、それを見せている。 韓国が同じようにならないためにはどうすればよいのか。 きちんと考えているのだろうか。

【コラム】韓国がギリシャのようにならないためには(1)

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