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【コラム】韓国がギリシャのようにならないためには(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2009年1月、アップル創業者のスティーブ・ジョブズは、完治すると思っていたがん細胞が肝臓に転移したという診断を受けた。 移植手術が至急必要な状況だった。 急いでカリフォルニア州肝移植待機者リストに名前を登録したが、待機者があまりにも多かった。 計算上、手術は6月に可能だった。 医師はジョブズが4カ月も持たないと話した。 家族や友人は頭を悩ませたが、方法はなかった。

米国臓器寄贈センター規定によると、ジョブズのようながん患者より肝硬変や肝炎の患者の順位が優先だった。 ジョブズがいくらアップルコンピューターやiPhoneで人類の生活を変えた英雄であっても同じだ。 「一つの命は誰にとっても貴重で平等だ」という米国臓器寄贈センターの基準の前で、ジョブズは一般の人と変わらなかった。 焦りはあったが、ジョブズと家族は忍耐で待った。 結論的にジョブズはその年3月末に肝移植の手術を受けて命が救われた。 法的に重複登録が可能だという点に着眼し、テネシー州にも登録したのだ。

交通事故で死亡した男性の肝臓が寄贈された時、1順位だったジョブズは、専用機ですぐにテネシーへ向かって移植手術を受けた。 肝移植は時間との戦いであるため、ジョブズのように専用機がなければ重複登録はあまり意味がない。 したがってこれも「持つ者の特恵」かもしれない。


ジョージ・ブッシュ大統領の在任当時に副大統領を務めたチェイニーは米国の代表的な保守強硬派だ。 下院議員として5選し、国防長官と副大統領を務めた。 一時、ワシントン政界では、米国の対外政策を決定するのはブッシュではなくチェイニーという噂があった。 チェイニーは3月に心臓移植手術を受けた。 米メディアによると、待機者リストに名前を載せてから20カ月待ったという。 チェイニーは71歳の高齢であるため、待機中に死亡する可能性も少なくなかった。 それでもルールを守った。



【コラム】韓国がギリシャのようにならないためには(2)

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