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在韓米軍、北焦土化の“鉄の雨”最新型武器を増強

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

在韓米軍に導入されるATACMSと多連装ロケットのMLRS(上段)と下段左から特殊地雷防護車両(MLAP)、アパッチ攻撃ヘリ、M1A2新型エイブラハム戦車。

在韓米軍が最近、地上軍の戦力を急速に増強していることが確認された。特に、ロケット1発でサッカー場の2、3倍の大きさの面積を焦土化させる地対地ミサイル「ATACMS」(=Army Tactical Missile System)、射程距離50キロの多連装ロケットなど最新型武器を増強配置中であることが17日、確認された。

在韓米軍の関係者は「最近ATACMSと多連装ロケットのMLRSを在韓米軍に導入している」とし「年末を目標に大々的な増強配置を実施している」と明らかにした。また「増強配置中の武器は弾道ミサイルに劣らない威力があり、対北朝鮮抑止効果が大きい」とし「北朝鮮の軍事的緊張に正面から対抗し、2015年に予定された戦時作戦統制権移譲過程で発生するおそれがある戦力の空白も埋められる」と述べた。

ただ、具体的な規模は明らかにしていない。米地上軍の戦力増強は、サーマン韓米連合司令官が最近、アパッチ攻撃ヘリの配置を米国防総省に要請した中で行われているという点で注目される。また、米国は軍戦力担当者を韓国に送り、在韓米軍の戦力運用状況を点検中だ。これを受け、今後、在韓米軍が新型武器を追加で導入する可能性が提起されている。


米軍が追加で配置したATACMSは、空から雨のように降るため「鉄の雨(steel rain)」と呼ばれる戦術ミサイル。韓国軍には1999年に初めて配置された。MLRS(=Multiple Launch Rocket System)は1分に12発のロケットを発射できる多連装ロケット。

軍関係者は「ATACMSとMLRSは同じ発射台を使用するため互換が可能」とし「これは戦略武器に分類されたりもするほど強大な威力を持ち、北朝鮮に送るメッセージの性格も強い」と述べた。6門のMLRS発射台を切り離せば、1門のATACMS発射台を装着できる。

米国は現在増強配置中のATACMSとMLRSのほか、機甲戦闘力と偵察装備も大幅拡大している。米国防総省はすでに昨年から、在韓米軍が使用してきた旧型戦車と装甲車をMLRS新型エイブラハム戦車とMLRS新型ブラッドレー装甲車に取り替えている。また北朝鮮のミサイルに対応し、パトリオット(PAC-3)対空ミサイル配置を増やし、北朝鮮軍の動向を速かに把握するため各種無人偵察機も追加で導入中だ。

◇鉄の雨(steel rain)=地対地ミサイルの一種ATACMSの別名。目標物付近の上空に到達した後、多数の子弾をばらまいてサッカー場2、3面の地域を焦土化する。最大射程距離300キロ。1つの発射台から1分間に2発を発射できる。



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