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【コラム】グローバル電子企業の生存条件=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ウォークマン一つで世界的な企業のスタートを知らせたソニー、自動車の上に伸びたアンテナでカーフォンを誇ったモトローラだが、今はもう電子産業の代表走者ではない。 当時みずぼらしい倉庫でコンピューターを組み立て始めたアップルと、洗濯機で電子産業を始めたサムスンが、今は誰もが認める先導企業になった。 一体なぜこうした変化が生じたのか。

スマートフォンを見てみよう。 スマートフォンは電子部品だけでなく、通信技術・マルチメディアが込められた統合機器だ。 以前の電子産業は与えられた固有の機能をどれほどよく果たすかに焦点が合わされていた。 テレビはよい画質で映ればよく、冷蔵庫は新鮮さを維持できれば最高だった。 携帯電話も通話が問題なくできれば満足だった。 しかしスマートフォンは違う。 音声通話だけでなく音楽と映像、そしてソーシャルメディアに拡張し、はるかに高い利益と価値を生みだす。

まさにこうした部分を最もよく消化した会社がアップルだったのは周知の事実だ。 アップルが売上高の40%前後を利益とし、製造業の一般的な純益比率を大きく上回るのは、他社が読み取れない流れを先に感知して流行を引き起こした結果だ。 韓国ではハードウェア中心の企業だったサムスン電子がアップルのiPhoneと首位を争っている。 こうした競争力の背景は、サムスン電子がソフトウェアとネットワークの重要性をどの企業よりも早く感知し、方向を転換したところにある。


デジタル時代の顧客は心移りが激しい。 流行がすぐに変わるように、世界的な企業の明滅も速い。 携帯電話で通話だけをしていた時代はもう過ぎた。 わずか1、2年間にコンピューターを利用したニュース検索より、スマートフォンを利用したニュース検索がはるかに多くなった。 ハードウェアで競争する時代は過ぎた。 優れたハードウェアは基本で、これを基盤にソフトウェア、そしてデジタル通信を融合してこそ生き残るという流れに、誰も逆らえなくなった。 ここにメディアと文化コードが溶け込んでこそ、グローバル競争で優位に立つことができる。 毎年急激に変化する技術と文化の流れを感知し、これに合ったレベルのソフトウェア設計と維持技術を備えることは、グローバル電子企業が生き残るための最小限の条件になっているわけだ。

ソ・ヒョジュン・カトリック大学コンピューター情報工学部教授



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