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【社説】中ロの結束で試験台に上げられる韓国外交

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「アジアへの回帰」を宣言した米国に対する中国とロシアの牽制が本格化している。極東から中東まで広いアジアを舞台に米国中心の親米陣営と中国・ロシア中心の反米陣営が対立する新冷戦的対決構図が明確になっている。激しい勢力争いの去就と波紋に神経を尖らせなければならない状況だ。

世界の国内総生産(GDP)の50%近くを占めることになるアジアから押し出されるのは21世紀の競争での淘汰を意味する。米国としては切迫した問題だ。オバマ米大統領は世界戦略の中心軸を欧州からアジアに移したと明らかにした。アジア歴訪に出たパネッタ国防長官は2020年まで米海軍戦力の60%を太平洋に配置するという計画を公開した。現在50対50の太平洋と大西洋の配置海軍戦力の比率を調整しアジアの方を強化するということだ。アジアの盟主に浮上した中国を牽制するのが目的であることは言うまでもない。

これに対抗して中国はロシアとの結束を強化している。先月初めクレムリンの主に復帰したロシアのプーチン大統領は米国で開かれた主要8カ国(G8)首脳会議出席をキャンセルし、就任後初の訪問国として中国を選んだ。一昨日北京に到着したプーチン大統領は胡錦涛中国国家主席と首脳会談を行い、中ロ蜜月時代の開幕を宣言した。プーチン大統領は「ロシア・中国両国の国益を考慮せずにはどのような国際問題も解決することはできない」と釘を刺した。北朝鮮核、イラン核、シリア問題など国際問題で両国は米国と違う声を出すということだ。


中ロと中央アジア諸国の安保協力体の上海協力機構(SCO)を北大西洋条約機構(NATO)に準ずる軍事同盟に発展させていく可能性もある。北京で開かれているSCO首脳会議に中国はアフガニスタンのカルザイ大統領をオブザーバー資格で招請した。2014年末に予定されたNATO軍のアフガン撤収に合わせアフガンでの影響力を拡大するための布石だ。

米国は米国なりに韓国、日本、フィリピン、タイ、オーストラリアなど核心同盟国およびシンガポール、インド、インドネシアなど核心パートナーとの結束を通じ中国を包囲する戦略に没頭している。米国が南中国海で中国と領有権をめぐり争っている国々の肩を持っているのも中国牽制戦略の一環だ。

覇権競争の様相へと発展している米国と中ロの対立が激しくなる場合、韓半島はとばっちりを受ける可能性がある。すでに西海(ソヘ、黄海)での軍事訓練をめぐり両陣営間の鋭い神経戦が展開されている。その隙をついて日本はイージス艦の西海配置を推進している。最大の貿易パートナーの中国と同盟国の米国の間でバランスを取るのは決して容易なことでない。高度な外交力が要求される。北朝鮮の核問題はもちろん、統一のためにも米国と中国、ロシアすべての協力と支援が必要だ。韓国外交は高難度の試験台に上がった。



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