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【時論】コピー商品は雇用も脅かす=韓国(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ブラックマーケット専門サイト「ハヴォスコープドットコム」によると、コピー商品の市場規模は毎年20-30%ずつ成長し、世界市場規模は663億ドルという。このうち韓国国内市場規模は142億ドルで世界10位レベルと把握されている。政府の努力にもかかわらず、コピー商品が根絶されず大きな市場規模を形成している主な理由は、消費者がコピー商品であることを知りながらも購入するからだ。あるリサーチ機関の調査によると、その比率は昨年84.5%であることが分かった。消費者が自ら正規商品を使用しようという意識と文化が定着していない証拠だ。

消費者がコピー商品を購入すれば、企業は商標や商品開発に対する投資や意欲が委縮し、売り上げも減少する。その余波で企業は雇用創出がさらに難しくなり、それだけ求職者の就職機会も減るしかない。コピー商品は消費者にとって安くてよいうえ、コピー商品製造業者の雇用を増やすように見えるが、地下経済を育てて国家税収を減少させることで、持続可能な経済成長を阻害する。世界のコピー商品工場といわれる中国が08年からコピー商品の取り締まりを強化したのも、こうした理由と考えられる。

それだけではない。コピー商品の氾濫は国家ブランドを失墜させ、外国人の国内投資誘致にも否定的に作用する。これは韓国が先進国へ進出するうえで大きな障害になるしかない。イタリア特許庁によると、コピー商品で年間53億ユーロの被害が発生し、これによって13万人の雇用が失われたという。コピー商品一つくらいでなぜ大騒ぎするのかと思う人もいるだろうが、それによる被害は予想以上に深刻だ。コピー商品の追放はもう、自分とは関係がない該当企業だけの問題でない。自分の職場を守るためにも知識財産の保護が必要だ。


金昊源(キム・ホウォン)特許庁長



【時論】コピー商品は雇用も脅かす=韓国(1)

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