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国際美術展が開催直前にキャンセル…責任のなすり付け合い=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
1年間ほど準備してきた大規模な国際美術展が開催直前にキャンセルとなった。美術館の間、主催国政府の間の約束でその国の文化財級美術品を借りてくる展示のキャンセルは、国際的な信頼度を落とす。

主催側はお互いに責任転嫁をしている。ソウル市立美術館は30日開幕予定だった「奇跡の美術館」展に関し、「展示企画会社の(株)ジーエヌティーカルチャー側が『共同主催のMBCのストライキ長期化で協約が締結されず、日程通りに美術展を始めるのが難しくなった』と美術展開始1週間前に通知してきた」と明らかにした。この美術展はソウル市立美術館が企画に参加しない貸館展示。続いて美術館側は「日程の延期なしに今回の特別展は全面取り消しにする」と述べた。

「奇跡の美術館」展は、ブラジル・サンパウロ美術館の名品コレクションを韓国国内で展示するもので、ゴッホ、ゴーギャン、ルノワール、モディリアーニ、ピカソなど、この美術館の代表作100点が含まれている。昨年5月にサンパウロ美術館の館長がソウル市立美術館を訪問したのを契機に、韓国-ブラジル移民50周年記念展として準備してきた。国内初のサンパウロ美術館コレクション展開催を進めてきた企画会社ジーエヌティーカルチャーの提案で、市立美術館は展示空間を提供することにした。


ジーエヌティーカルチャーのソン・ギチョル代表は「共同主催のMBCがストと予算上の理由で協約の締結が難しいと知らせてきた」とし「MBC側が当初、現金5億ウォン(約3300万円)を投資し、スポット広告100回(2億5000万ウォン)を提供するという条件だった。MBCが抜けたことで群小創業投資会社も手を引き、資金調達が難しくなった」と説明した。

MBC文化事業チーム側は「金在哲(キム・ジェチョル)社長の決裁がまだ下りていなかった。ストに参加した職員もいるが、完成度が高い展示を準備できなかった企画会社側の弁解だ。MBCが一方的に展示を延期したのではない」と反論した。

主催側は16日、エジムンド・フジタ駐韓ブラジル大使が出席した中、展示の開催を知らせる記者会見も行った。あきれているのはブラジル政府とサンパウロ美術館側だ。展示予定だった100点の美術品は韓国国内にも入っていない。

この展示は年初から難航していた。展示準備期間に美術館長が変わった。新任の金弘姫(キム・ホンヒ)館長は2月の記者会見で「今後は外部イベント企画会社が主管するブロックバスター展示はしない」と宣言した。これに慌てたのがこのサンパウロ美術館展だった。契約違反による損失などを懸念し、この展示は予定通りに開催することにした。しかし紆余曲折の末、今回の国際展はキャンセルとなった。

90日間、美術と空間を提供することにした市立美術館はあたふたと所蔵品展を準備した。1970、80年代の韓国現代美術展だ。国際的信頼度の失墜に拙速企画が続いた。ジーエヌティーカルチャーは準備不足を「ストのせい」にする企画会社、共同主催のMBCは約束を守らない放送局として残ることになった。



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