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【社説】1カ月も続かなかった麗水万博の予約制

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今回の3連休を迎え、2012麗水世界博覧会を訪れた観覧客は一日11万人を超えた。開場初期は少なかった万博の入場客が一気に増えたという点で幸いだ。ところが行事を主管する組織委員会が、こうした人気に冷や水を浴びせるような決定を出した。観覧客が集中するアクアリウムなど8カ所の展示館で施行してきた予約制を全面廃止したのだ。このため観覧客が主要展示館の前で7時間も待つという、あきれるような状況が生じた。

世界のどこへ行っても、一日に数万人が集まる公演施設や遊園地では予約が必要だ。組織委も160年間の博覧会史上、初めて予約制を導入すると、開場前から自慢していた。観覧客の待ち時間を減らし、予約文化を定着させるという理由だった。その組織委が開場16日目に一部の観覧客の抗議を受け、政策を変更した。予約がすぐに締め切られたため、並んで待っていた一部の団体観覧客が組織委に押しかけ、入場料の返済を要求したことを受け、予約制の全面廃止を決めたのだ。

数万人が集まれば不便な点が伴うしかなく、開場初期であるため行事の運営に未熟な点が生じることは十分に考えられる。当初、事前予約(30%)と現場キオスク(予約機)・スマートフォン予約(70%)で展示館予約制を運営した結果、早期予約締め切りという問題点が表れたとすれば、予約制の方法を改善すればよいことだ。観覧客が集中する時期には事前予約やスマートフォン予約の比率を70%にし、残り30%を現場入場観覧客に配分するのも方法だ。こういう方法も考慮せず、突然、全面廃止を発表する組織委はいったい何も考えているのだろうか。


予約制があれば、事前準備なく観光するという非常識な観覧客だけの不便で済むが、予約制を廃止すれば全体に影響が及ぶ。いつ観覧できるのかも分からず炎天下で数時間ずつ待つことになれば、誰が麗水にまた行こうと思うだろうか。



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