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【コラム】強まる人民元、韓国にはチャンス(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
現在、具体的な計画や正確な日程は発表されていないが、次の段階は適格外国人機関投資家(QFII=海外機関投資家が中国本土の証券市場に投資するには、中国当局からQFII資格と投資限度を与えられなければならない)の拡大になると見込まれる。QFIIの拡大を通じて、中国内の債券市場で外国人投資家の参加障壁を低め、中国人の個人外貨保有限度を高めると予想される。また中国政府が国内人の海外投資や外国企業の中国内人民元借り入れを認める可能性もある。

中国と貿易をしながらドルで決済する韓国企業の場合、いくつか考慮すべき事項がある。まず、ドルで決済する場合、相手の中国企業は為替リスクに露出し、結果的に為替リスク関連費用が最終販売価格に反映される。逆に韓国の会社が為替リスクを抱え込むことになれば、中国バイヤーとの価格交渉がやや有利になるかもしれない。

2番目に、ドルと人民元をともに使用する韓国国内のライバル会社に、従来の顧客や供給会社を奪われるおそれもある。すなわち、人民元決済が可能な韓国企業は、顧客や供給会社が決済通貨を選択できるようにすることで、市場シェアを高められる。


世界は代替通貨を探している。ドルは数十年間、世界の基軸通貨であり、未来にも相変わらず重要な通貨として残るだろう。しかし筆者が会った投資家は、米国の大規模な負債と過去最低レベルの金利および成長率のため、ドルの長期投資展望が明るくなったと述べた。ユーロがドルを追撃すると考えられたが、これはポルトガル・イタリア・ギリシャ・スペインのいわゆるPIGS問題が台頭する前のことだ。

エコノミストは、今後20年以内に中国が世界最大の経済大国になり、必然的に中国通貨の人民元が基軸通貨になるだろうという意見で一致している。地理的に近接しているだけでなく、深い貿易関係を維持している韓国企業は、人民元のグローバル化が提供する潜在的な機会を逃してはならない。人民元による変化と機会を早期に受け入れるほど、あなたの会社はよりいっそう発展するだろう。

マシュー・ディキン韓国HSBC銀行長



【コラム】強まる人民元、韓国にはチャンス(1)

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