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金正日の直筆書簡「旧ソ連の科学者を待遇すべき」…核・ミサイル開発ため

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

北朝鮮の寧辺(ニョンビョン)核燃料加工工場。

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が生前に「旧ソ連の科学者を待遇すべき」と書いた直筆書簡が公開された。

北朝鮮戦略情報サービスセンター(NKSIS)は、匿名の北朝鮮幹部から最近、金正日が生前に国家安全保衛部傘下の第2自然科学院保衛部に出した直筆指示内容の原本を入手したと21日、伝えた。 現在、北朝鮮で進められている核武器研究に、旧ソ連の科学者が参加している可能性を表している。

この直筆文書によると、金正日は「国防科学院で提起される問題を適時に解決することについて」と題した書簡で、「研究チームがいかなる不便もないように、該当担当部署は研究チームが要求する資材設備を100%解決し、保障しなければならない」と強調した。


国防科学院第2自然科学院(本院)は平壌市竜城区域(ピョンヤンシ・リョンソングヨク)にあり、1964年6月に人民武力部(当時民族保衛省)傘下の国防科学院として発足し、70年代初め第2経済委員会(軍需担当経済)傘下に編入された機関。

金正日は書簡で「研究所で事業をしている旧ソ連科学者を待遇しなければいけない」と言及した。これは、現在の北朝鮮のミサイル研究に旧ソ連の科学者が参加していることを示唆している。 旧ソ連の核科学者が家族とともに北朝鮮に帰化、移住し始めたのは91年ごろ。

中央党35号室の対南工作所で活動し、99年に韓国入りした脱北者によると、旧ソ連の核科学者は北朝鮮当局が準備した平壌柳京(リュギョン)ホテルの裏の高級マンションでパキスタン・イランの科学者と一緒に生活し、 月給3000ドルを受け、パキスタンの科学者は原子力関連技術を、旧ソ連の科学者は原子爆弾製造技術を伝授したという。

旧ソ連の科学者が北朝鮮に帰化したのは、ソ連の社会主義が崩壊した時期と重なり、現ロシア政府とは関係がないようだと、NKSISは分析した。

金晋希(キム・ジンヒ)記者



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