カナダ１位の通信企業ロジャースのムハンマド最高経営責任者（ＣＥＯ）は最近、ソウル乙支路（ウルチロ）のＳＫテレコム本社を訪問した。 世界の移動通信会社のうち最短期間でＬＴＥ加入者１００万人を突破したＳＫテレコムのノウハウを学ぶためだ。 会議中にＬＴＥサービスでコンテンツをダウンロードする試演を見ると、感嘆の声をあげた。

ＫＴ（旧韓国通信）がサムスン電子と提携してソウル瑞草洞（ソチョドン）にオープンした「イノベーションセンター」では、最近、外国移動通信会社の関係者の訪問が増えている。 ここではＫＴが保有するＬＴＥデータ処理技術ＷＡＲＰを紹介し、これを体験できる。 １６日にはベネズエラのフェルナンデス科学技術次官の一行が、先月には豪州２位の通信会社オプタスの最高技術責任者（ＣＴＯ）の一行がここを訪れた。

海外の会社が韓国の移動通信会社に注目している。 ＬＴＥ全国網の構築をはじめ、関連コンテンツの提供など、ほとんどのサービス提供分野で韓国国内の移動通信会社が進んでいるからだ。


秘訣は国内移動通信市場の激しい競争のためだ。 今年３月末現在、韓国国内のＬＴＥ加入者は３５０万人で、世界ＬＴＥ加入者（１７２０万人）の２０％ほどを占める。 昨年５月にサービスを開始してから８カ月間での実績だ。 ＳＫテレコムは１７６万６０００人（３月末基準）の加入者を確保し、ＬＴＥサービスを始めた世界５７社のうち３位。 ＬＧユープラスも１４８万人の加入者を確保した。 ＳＫテレコムと同じ日にＬＴＥサービスを始めた独Ｏ２社は同じ期間、加入者が５万人にとどまっている。

米ベライゾンと日本ＮＴＴドコモも、協力関係を結んでいるＳＫテレコムを随時訪れている。 ＬＧユープラスの李相哲（イ・サンチョル）副会長（６４）は３月、世界最大のＬＴＥ関連装備会社ノキアシーメンスネットワークスの役員陣およそ４０人を対象に「通信産業の未来とＬＴＥ」をテーマに講演した。

李副会長は今年２月、ノキアシーメンスネットワークスのスリ会長に会った席で、「グローバルスタンダードはグローバルリーダーに合わせることだ。 今は韓国が、その中でもＬＧユープラスがグローバルスタンダード」と自信を表した。 日本移動通信会社ＫＤＤＩの技術陣は随時、ＬＧユープラスに技術諮問をしている。

海外の移動通信会社は、全国網の構築をほぼ終えた韓国の移動通信会社が、ＬＴＥ競争のパラダイムを網の構築からコンテンツ提供競争に変えていく点にも大きな関心を見せている。

コンテンツまでも移動通信会社が提供するのはさらに一歩進んだサービスだからだ。 ＳＫテレコムは韓国国内の主要ゲーム会社ネクソン・ネオウィズ・ＮＨＮと提携し、ＬＴＥネットワークで楽しめるようゲームを早ければ来月中に出すことにした。 本格的なサービスに入れば、カートライダーなど大作ゲームをＬＴＥ基盤のスマートフォンで楽しめる。