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【中央時評】有名教授が東京大をやめる理由(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「東大で続く有名教授流出」。 5日付の朝日新聞(夕刊)の記事の見出しだ。いま日本では「知性と権威の象徴‘東京大教授’の肩書を捨ててしまう人が相次いでいる」という報道だ。

なぜこのようなことが起きているのか。ソウル大の立場で見ると、決して他人事ではない。ロースクール導入や法人化など、東京大の改革の後を追ってきたためだ。さらにソウル大でも教授の「流出」が取り上げられている。

東京大は日本の旧7帝大の中でも最も待遇がよい大学だ。教授の平均給与は1165万7000円で、ライバル関係にある京都大や東北大より10%ほど高い。大学の全体予算も2010年基準で2066億8000万円(約3兆ウォン)と、他の国立大に比べてはるかに多い。こうした高い給与や予算にもかかわらず、なぜ教授が東京大をやめるのか。


東京大を去った教授の言葉は同じだ。「東京大学がかつてもっていた輝きが失われてしまった」ためという。今年3月に放送大に移った御厨貴教授の言葉が興味深い。朝日新聞のインタビューによると、「学問、夢のある研究をするためには、無駄や余裕が必要。かつての東大はそういうものを大切にしていたのに、今はあくせくしていて、まったくなくなった」ということだ。

なぜこうなったのか。法人化などの大学改革作業と決して無関係ではない。「外部からお金を集めてくる人が優待され、すぐに成果が出る研究が急増し、時間をかけて成果を出す研究をするのが難しい環境になったため」ということだ。自然な流れで、会議や雑務も増える。

同じく今年3月に大学を離れた芥川賞受賞者の松浦寿輝教授も似た考えだ。教授に十分な余裕を与え、教室で学生と深みのある、知的で人間的なコミュニケーションができる環境をつくることが必要だが、そうではないということだ。「もしこうした環境が作られなければ、今後、東京大を離れる教授の行列は続くだろう」という松浦教授の警告を朝日新聞は伝えている。



【中央時評】有名教授が東京大をやめる理由(2)

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