昨年１２００万台だった市場が数年以内に２倍に膨らむということだ。 したがって現代・起亜車は増加する需要を確保するために生産規模を増やすことにした。 中国市場で販売１００万台を超えた現代・起亜車は、現在１０３万台の生産規模を工場の増設で１７３万台に増やすという構想だ。 今年下半期に竣工予定の現代車第３工場（４０万台規模）と下半期着工計画の起亜車第３工場（３０万台規模）がその主役だ。

０９年１７．７％、１０年３２．１％（トラック除く）だったインドの自動車販売増加率も、昨年は５．２％にとどまった。 欧州金融危機の影響を受けたほか、利上げ、ガソリン補助金縮小政策などが原因となった。 インド自動車協会は今年の自動車販売成長率を５．９％と予測した。

しかしインド自動車市場でグローバルメーカーの競争は激しい。 インド最大自動車会社のマルチスズキは１３億ドルを投資し、年間生産可能台数を１００万台に増やすことにした。 トヨタ、フォード、ＧＭは計６０億ドルを投入し、２０１５年までに現在の２倍の６００万台の生産設備を整える計画を出した。


しかし現代車はインド市場の不確実性は消えず、販売の鈍化は長引くとみている。 このため工場の増設で販売台数を増やすよりも、新車および戦略車種の発表とブランドイメージ高級化戦略に力を注ぐことにし、戦略車種「イオン」を前面に出している。



現代車「中国は一時的な販売鈍化、インドは長期不況」（１）