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動物虐待…ソウル市、結局イルカショー中断へ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

釜山(プサン)アクアリウムで飼育されている2匹の雄スナメリ、“ヌリ”と“マル”(写真は資料)。

今後はソウル大公園でトレーナーとイルカが一緒にフラフープを回したり、宙返りをするイルカショーを見ることができなくなる。 その代わり簡単なジャンプなどイルカの特性を見せる生態説明会が開かれる。 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は、「動物虐待」という市民団体の主張を受けて3月19日に公演を中断してから50日後、ソウル市がイルカショーの全面中断を宣言した。

ソウル大公園のイ・ウォンヒョ園長は8日、「妙技中心のイルカショーを中断する代わりに、毎日3回ずつ生態説明会を開くことにした」と明らかにした。 生態説明会は無料。イルカショーの場合、入場料とは別に2000ウォン(約150円、成人基準)の観覧料が追加されていた。

生態説明会では飼育員がイルカの習性・外形などを紹介し、魚類との違いを説明する。 エサなどで宙返りを誘導する従来のイルカショーはなく、イルカが自由に動くのを見せる。 イルカが自由に泳いだり、自ら簡単なジャンプをする姿だけを見ることができる。 イ園長は「今後、新しいイルカの導入も暫定中断することにした」とし「(違法に捕獲された)イルカは自然に早く適応できるように人との接触を減らす」と述べた。


ソウル大公園は今回の決定は市民の意見を反映した結果だと主張した。 しかしソウル市が先月13日から3日間、市民1000人を対象にイルカショー存続の賛否を尋ねた結果では、公演を続けるべきだという意見(52%)が廃止すべきだという意見(40%)を上回った。 ツイッターなど世論分析の結果では、廃止すべきだという意見(57%)が続けるべきだという意見(23%)よりも多かった。

このため朴市長のイルカショー中断に対する批判の声が高まっている。 欧州の場合14カ国・34カ所の水族館で286頭のイルカがショーを行っている。 日本・香港・シンガポール・台湾などアジアをはじめ、米国などの先進国も、イルカショーを観光商品として育成している。 ソウル大公園のイルカショーは昨年94万人が観覧した。 イ・ギョンジェ・ソウル大公園労組委員長は「先進国でもしているイルカショーがなぜソウルでは動物虐待になるのか分からない」とし「動物園の存在自体も動物虐待ということか」と反論した。

公平性をめぐる論争も起きている。 ソウル大公園はイルカショーを中断したが、フリスビードッグ公演や動物にエサを与えるイベントは続けている。 またイルカショーをめぐる論争で暫定中断したアシカショーも、アシカ説明会という別の名前で近いうちに再開する計画だ。 一方、動物自由連帯のチョ・ヒギョン代表は「生態説明会といっても、イルカがジャンプしたりトレーナーが泳がせるなど、イルカショーと違うところはない」と主張した。

一方、ソウル大公園は15日、会議を開き、イルカを自然に帰すためのロードマップを決める予定だ。



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