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【時論】韓国のミサイル能力800キロは確保すべき(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
人工衛星を口実にした長距離ミサイル発射後、北朝鮮に相応する独自的ミサイル能力強化を求める国民世論が相当にある。「なぜわれわれは先行する経済力と技術力にもかかわらず、ミサイル指針の制限により射程距離300キロメートル、弾頭重量500キログラム以上の弾道ミサイルを開発できないのか」という不満だ。

ミサイル技術統制システム(MTCR)を挙げ韓国の弾道ミサイル能力強化が国際規範に違反するかのように指摘する見方がある。しかしMTCRはミサイル技術の輸出と拡散を統制するための国際的合意や、抑制力確保のために自主的にミサイルを開発することとは関係がない。

韓国の弾道ミサイル開発が周辺国を刺激し軍備競争が起きかねないという主張も正しくない。中国と日本は韓国の最大貿易国であり軍事的対立関係にはなく、韓国が北朝鮮の深刻なミサイル脅威にさらされていることをあまりにもよく知っている。たとえ疑いの目で見られたとしても「適正射程距離順守」と「透明性強化」を通じて信頼を育めば良い。


ミサイル指針改正を韓米間の外交的対立問題でアプローチする見解もまた誤りだ。米国が国際非拡散体制のリーダーとしてミサイル射程距離延長に否定的な見方を持っているのは事実だ。しかし韓国軍のミサイル能力向上は戦時作戦統制権転換後に韓米軍事同盟の能力を強化する肯定的側面も存在する。同盟の軍事的必要により調整して行けば良いことだ。

それならばミサイル指針改正はなぜ必ず必要なのか? それは北朝鮮の弾道ミサイルの脅威が圧倒的に増加したためだ。

ミサイル指針が初めて作られた1979年は韓国の弾道ミサイル能力が北朝鮮に対して優位にあった時期だった。しかし80年代以後に北朝鮮の弾道ミサイル能力が急上昇し韓国を凌駕することになった。2001年に改正された現指針は顕著に増加した北朝鮮のミサイル脅威に対応するための避けられない結果だった。





【時論】韓国のミサイル能力800キロは確保すべき(2)

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