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【社説】ロス暴動は偏見に対する警告だった=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
米州韓人会総連合会が「ロス暴動」20年の前日(28日、現地時間)に発表した声明には、私たちに示唆する点が多い。声明は「ロス暴動は多民族社会の米国での集団閉鎖性と排他性が原因だった」と反省し、「在米韓国人社会が民族的な自己満足に陥り、他民族を軽視する風潮が強まっていないか考える必要がある」と呼びかけた。

ロス暴動は、黒人青年ロドニー・キングを集団殴打した4人の白人警察官が無罪判決を受けたことに反発した現地黒人による暴動だ。現地の韓国人が銃撃で死亡し、多くの商店街が略奪・放火被害を受けた。今回の声名は暴動の加害者を恨むのではなく、未来志向的に他の民族に近づけなかった韓国人社会の自省と奮発を促したという点で意味が大きい。外国に出て暮らしている多くの韓国人にはもちろん、最近急速に「多文化社会」へと進んでいる韓国社会にも響くものだった。

結婚・就職・教育などの理由で多くの外国系住民が暮らしているにもかかわらず、人種と民族に対する韓国社会の理解はまだグローバルスタンダードに達していない。最近、女性家族部が全国19-74歳の国民2500人を対象に調査した「多文化受容性調査」で、回答者の36%だけが「多様な人種・宗教・文化が共存するのがよい」と答えた。欧州18カ国の平均賛成比率(74%)の半分以下だ。これは文化的な背景が異なる移住者が容貌や言語駆使能力の違いを理由に、韓国で差別されている現実を語っている。


韓国の現実で多文化は避けられない。お互い違いを認めて共存できるよう、教育・雇用などのさまざまな部門で、法と制度を再整備しなければならない。私たちの未来のために多文化は必要だ。多様な人材を受け入れて機会を与える包容力は国際競争力を高める力になる。私たちは海外に住んでいるグローバルコリアンの成功談を国籍に関係なく誇りとして受け止めている。同じように韓国に移住して暮らしている外国系住民の成功も、私たちの誇りとして包容することが求められる。ロス暴動は大韓民国にも‘反面教師’として記憶されなければならない。



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