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韓国のミサイル、射程300キロの制限解除か

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国と米国が現在300キロメートルに制限されている韓国の弾道ミサイルの射程距離を800キロメートルに増やすことで意見が近づいていることがわかった。ワシントンの外交消息筋は26日、「これまで否定的だった米国が射程距離延長などに肯定的な姿勢を見せた。近い将来の発表時期を決める問題だけが残っている」と話した。

米国はこれまで韓国のミサイル射程距離延長に反対してきたが、今回は柔軟な立場を見せたという。13日の北朝鮮の長距離ロケット発射が米国側の立場変化の契機になったとみられる。

これと関連して、青瓦台(チョンワデ、大統領府)のキム・テヒョ対外戦略企画官は22日から7日間にわたり非公開で米国を訪問している。キム企画官はホワイトハウスのドニロン国家安保補佐官、国務省のバーンズ副長官、キャンベル次官補らと詰めの交渉を行っている。


韓国は北朝鮮のミサイル脅威に備え北朝鮮全域を目標にできるようミサイルの射程距離を最小800キロメートルに増やし、弾頭重量も現行の500キログラムから調整すべきだと要求してきた。これをめぐり昨年初めから韓米両国は本格的な交渉を行ってきた。韓国政府当局者は、「米国は韓国の立場を理解するとしながらも中国など周辺国を刺激しかねないという理由から射程500~550キロメートル以上は厳しいという立場を守ってきた」と話した。これに対して韓国側は射程300キロメートルと500キロメートルは技術的な面で差はないと主張したという。

韓国中部に位置した誘導弾司令部から咸鏡北道(ハムギョンブクド)の端までの距離は650キロメートルだ。このため射程距離が800キロメートルに増えれば北朝鮮全域を射程圏内に置くことができる。

また、韓米両国は26日と27日にワシントンで韓米統合国防協議体(KIDD)第1回会議を開き、対北朝鮮政策共助案などを協議した。韓国からは国防部のイム・グァンビン国防政策室長、米国からは国防総省のミラー政策担当次官代理らが参加した。イム室長は会議後の会見で、「北朝鮮は(長距離ロケット発射実験に)失敗したが、ミサイル開発能力が取るに足らない水準だとは絶対に考えない。成功していれば今回の実験は射程距離が1万キロメートルに達する水準だったものと判断する」と話した。ミサイル指針改正に進展があるかとの質問には、「協議が進行しているとだけ述べる」と話した。しかし他の軍消息筋は「非公式議題でミサイル協定改正問題を扱った」と言及した。

韓国政府消息筋は、「射程距離が増えれば弾頭重量は当然調整される。しかし米国が他の国と結んでいるミサイル協定に影響を及ぼすため結果を公開できないことがある」と話した。韓米両国が射程800キロメートルへの延長に最終合意したとしても発表しない可能性もあるという話だ。



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