「ルーニーを一度止めてみたかった」。韓国サッカーの‘未来’にふさわしい覇気が感じられる。

韓国五輪代表の主将として、２０１２ロンドンオリンピック（五輪）行きを率いた洪正好（ホン・ジョンホ、２３、済州ユナイテッド、写真）は２４日、１６チームを４組に分ける五輪の組み合わせ抽選が終わった後、「内心、強いチームとの対戦を期待していた」と語った。

韓国はメキシコ・スイス・ガボンと同じＢ組に入った。英国・スペイン・ブラジルなど強豪チームをすべて避けた「最高の組」だ。誰もが喜んでいたが、洪正好は強豪と真っ向勝負し、自分の力で有名な選手を止める機会を失ったことを惜しんだ。


洪正好は「避けたいチームはなかった。強いチームとすれば、自分の‘経験値’も大きく上がる。ＤＦとして実力あるＦＷ選手を止めたかった」と語った。

洪正好が言う「実力あるＦＷ」とはウェイン・ルーニー（２７、マンチェスター・ユナイテッド）だ。ルーニーは現在、イングランド・プレミアリーグで得点２位（２６得点）。単一チームで出場する英国のワイルドカードで出てくる可能性が高い。洪正好は「ルーニーは１次リーグの後に会う」と自信を表した。

洪正好がルーニーの代わりに会う相手は、ルーニーのチーム同僚で‘チチャリート’の愛称でよく知られるハビエル・エルナンデス（２４）。チチャリートはメキシコのワイルドカード筆頭だ。すでにガーディアンなど英メディアやメキシコ現地メディアからは、ファーガソン・マンＵ監督がチチャリートの五輪出場を承諾したという報道が出ている。洪正好は「マンＵの試合をよく見るが（チチャリートは）ゴール決定力があり、ゴール前での動きや位置取りが良いと思った」と語った。

洪正好は五輪予選に出場していない欧州組の本大会行きについては前向きだった。洪正好は「具滋哲（ク・ジャチョル、アウクスブルク）、奇誠庸（キ・ソンヨン、セルティック）、池東源（チ・ドンウォン、サンダーランド）、孫弘敏（ソン・フンミン、ハンブルグ）がみんな加わればいい。欧州で試合が行われるだけに、欧州でプレーする選手たちがいろいろと助言してくれるだろうと思う」と説明した。

「具滋哲先輩がいない間、私は臨時の主将だった。先輩が来ればそばで支援したい。実際、主将を引き受けてから『五輪に行けなければどうしようか』というプレッシャーが大きかった」とし、その間の苦労を吐露した。

洪正好は２０１０年広州アジア競技大会の後、具滋哲から主将の地位を譲り受けた。洪正好は０９年にＵ－２０（２０歳以下）代表に抜擢された後、五輪代表、成人代表に順に乗船したエリートだ。五輪最終名簿に含まれるのは確実だ。

洪正好は「最近になって特にサッカーの面白さを感じている」とし「メキシコ、スイス、ガボンはすべて地域予選を１位に通過した強いチームだが、私たちも強い。自分が相手の攻撃を徹底的に封じる」と力強く語った。