北朝鮮の人工衛星「光明星3号」打ち上げが失敗した。 海外記者まで招待し、意欲的に準備した推進体「銀河3号」は13日午前、発射から2分15秒後(国防部発表基準)に爆発し、空中分解した。 どんな問題があったのか。 北朝鮮のロケットはなぜ発射する度に落ちるのか。 米国は北朝鮮ミサイルが本土を攻撃するレベルに達していると言うが、連続失敗を勘案しても本当にそうなのか。 韓国航空隊航空宇宙および機械工学部のチャン・ヨングン教授に、科学的な側面で北朝鮮ロケット(ミサイル)のレベルと問題について尋ねた。
--やはり「光明星3号」の失敗の原因、発射過程が気になる。 どう見ているのか。
「国防部が発射から135秒後に爆発したというが、その通りに信じることはできない。 説明が難しい点が生じる。 北朝鮮が当初送ってきた資料を基礎に、以前の銀河2号(テポドン2号)の性能を基準に計算すると、135秒後に2段目が分離し、破片は800キロを超えて済州道(チェジュド)の南の海に落ちなければならない。 ところが実際には泰安(テアン)半島-群山(クンサン)沖に落ちた。 破片が落ちた海域の位置を基準にすると、これは発射135秒よりも前に爆発したと見なければならない」
--しかし国防部のキム・ミンソク報道官は「爆発時点や落下海域はすべてイージス艦『世宗大王』の測定資料を公開したものだ」と述べた。 データをそのまま発表したということだが。
「今回の発射期間に北朝鮮に行ってきた人たちは、銀河3号の1段目の推進体の直径が銀河2号より20センチ増えたと話している。 これは、タンクが大きくなり、燃料がより多く入り、飛行距離が伸びるという意味だ。 この場合、国防部が発表した2分15秒後に1段目の推進体が爆発する可能性がある。 しかし推進体の残骸が落ちた位置については依然として疑問が残る。 破片がはるかに遠い位置になければならないからだ。 何が間違っているのか、現在もずっとシミュレーション実験中だ」
--北朝鮮が今回の発射と関連した資料をすべて公開したというが、なぜ混乱が生じるのか。
「ある国が衛星を打ち上げる場合、普通はシーケンスというものを提供する。 発射して衛星が軌道に定着するまで、秒単位で予想した状況情報だ。 ところが北朝鮮はこれを提供しなかった。 1・2段目のロケットが落ちる予想位置、ロケットが500キロ上空で太陽同期軌道(衛星が赤道軌道ではなく南北に極点を回る軌道)に入るという程度の情報しかなかった」
--技術的な観点から、なぜ爆発が起きたと考えるか。
「1段目の推進体の事故の70%はエンジンで発生する。 推進体の燃料がほとんど使われた頃、エンジンにポゴ(pogo)という現象が発生する。 エンジンと発射体が燃焼で強く振動する現象だが、その過程で燃料が漏れて爆発する可能性がある。 しかし何が正確な原因なのかは現在のところ分からない。 韓国の羅老打ち上げ失敗と似ているかもしれない。 当時、羅老は1段目が147秒で爆発した。 銀河3号の爆発よりもやや遅いが、1段目のエンジン容量がより大きかったので長くなったということだ」
--20余りの破片に破壊したというが、この点からは原因を知ることはできないのか。
「今回の銀河3号のテレメンタリーデータ(ロケットや発射体から地上に電送する状況情報)を分析すれば原因は分かるだろうが、北朝鮮はこれを公開しないだろう。 羅老の場合もテレメンタリーデータをロシアが公開せず、まだ爆発の原因を韓国もきちんと分析できていない。 意図的に爆発させた可能性があるという声も出ている。 エンジンが誤作動したのに爆発しなければ、2段目、3段目のロケットと人工衛星が塊りで海に落ちるおそれがある。 そうなると韓国側に技術が流出するため、自爆システムを稼働させた可能性もある。 すべての発射体には飛行終了システム(FTS)という自爆システムがある。」
--テポドンシリーズはほとんど失敗している。 09年の発射も自ら成功と主張しただけで、外部は失敗と見ている。 今回の失敗まで含めると、北朝鮮のミサイルが米国まで飛行する能力があるという評価は誇張ではないのか。
「韓国が以前にムグンファ通信衛星を打ち上げる時、50回近く成功したが、失敗もあった。 ロシアの発射体のドネプル(Denpr)も数十回も成功しているが、06年には失敗した。 北朝鮮はやや違うところがある。 09年に2段目のロケットが3600キロ飛んで成功したというが、軌道に衛星を乗せるのには失敗した。 したがって『北朝鮮のミサイル推進技術はかなり発展した』と言えるだろうが、『北朝鮮のミサイル技術は検証された』と言うことはできない」
<北ミサイル失敗>「20秒早く爆発していれば白リョン島は大災難」(2)
--やはり「光明星3号」の失敗の原因、発射過程が気になる。 どう見ているのか。
「国防部が発射から135秒後に爆発したというが、その通りに信じることはできない。 説明が難しい点が生じる。 北朝鮮が当初送ってきた資料を基礎に、以前の銀河2号(テポドン2号)の性能を基準に計算すると、135秒後に2段目が分離し、破片は800キロを超えて済州道(チェジュド)の南の海に落ちなければならない。 ところが実際には泰安(テアン)半島-群山(クンサン)沖に落ちた。 破片が落ちた海域の位置を基準にすると、これは発射135秒よりも前に爆発したと見なければならない」
--しかし国防部のキム・ミンソク報道官は「爆発時点や落下海域はすべてイージス艦『世宗大王』の測定資料を公開したものだ」と述べた。 データをそのまま発表したということだが。
「今回の発射期間に北朝鮮に行ってきた人たちは、銀河3号の1段目の推進体の直径が銀河2号より20センチ増えたと話している。 これは、タンクが大きくなり、燃料がより多く入り、飛行距離が伸びるという意味だ。 この場合、国防部が発表した2分15秒後に1段目の推進体が爆発する可能性がある。 しかし推進体の残骸が落ちた位置については依然として疑問が残る。 破片がはるかに遠い位置になければならないからだ。 何が間違っているのか、現在もずっとシミュレーション実験中だ」
--北朝鮮が今回の発射と関連した資料をすべて公開したというが、なぜ混乱が生じるのか。
「ある国が衛星を打ち上げる場合、普通はシーケンスというものを提供する。 発射して衛星が軌道に定着するまで、秒単位で予想した状況情報だ。 ところが北朝鮮はこれを提供しなかった。 1・2段目のロケットが落ちる予想位置、ロケットが500キロ上空で太陽同期軌道(衛星が赤道軌道ではなく南北に極点を回る軌道)に入るという程度の情報しかなかった」
--技術的な観点から、なぜ爆発が起きたと考えるか。
「1段目の推進体の事故の70%はエンジンで発生する。 推進体の燃料がほとんど使われた頃、エンジンにポゴ(pogo)という現象が発生する。 エンジンと発射体が燃焼で強く振動する現象だが、その過程で燃料が漏れて爆発する可能性がある。 しかし何が正確な原因なのかは現在のところ分からない。 韓国の羅老打ち上げ失敗と似ているかもしれない。 当時、羅老は1段目が147秒で爆発した。 銀河3号の爆発よりもやや遅いが、1段目のエンジン容量がより大きかったので長くなったということだ」
--20余りの破片に破壊したというが、この点からは原因を知ることはできないのか。
「今回の銀河3号のテレメンタリーデータ(ロケットや発射体から地上に電送する状況情報)を分析すれば原因は分かるだろうが、北朝鮮はこれを公開しないだろう。 羅老の場合もテレメンタリーデータをロシアが公開せず、まだ爆発の原因を韓国もきちんと分析できていない。 意図的に爆発させた可能性があるという声も出ている。 エンジンが誤作動したのに爆発しなければ、2段目、3段目のロケットと人工衛星が塊りで海に落ちるおそれがある。 そうなると韓国側に技術が流出するため、自爆システムを稼働させた可能性もある。 すべての発射体には飛行終了システム(FTS)という自爆システムがある。」
--テポドンシリーズはほとんど失敗している。 09年の発射も自ら成功と主張しただけで、外部は失敗と見ている。 今回の失敗まで含めると、北朝鮮のミサイルが米国まで飛行する能力があるという評価は誇張ではないのか。
「韓国が以前にムグンファ通信衛星を打ち上げる時、50回近く成功したが、失敗もあった。 ロシアの発射体のドネプル(Denpr)も数十回も成功しているが、06年には失敗した。 北朝鮮はやや違うところがある。 09年に2段目のロケットが3600キロ飛んで成功したというが、軌道に衛星を乗せるのには失敗した。 したがって『北朝鮮のミサイル推進技術はかなり発展した』と言えるだろうが、『北朝鮮のミサイル技術は検証された』と言うことはできない」
<北ミサイル失敗>「20秒早く爆発していれば白リョン島は大災難」(2)
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