高校1年の息子の起床時間は午前6時だ。中学校の時より1時間は早くなった。勉強に熱中しているのではない。学校の放送部に入ったためだ。朝の放送を準備するには7時までは登校しなければならないが、しんどいどころか楽しくておもしろいという。最近は放送祭の準備で忙しい。アイデアを得るためだとして友人らと各種映像を熱心に見ている。
子どもたちが参照するアーティストの中には米国のポップスターのレディー・ガガもある。ヒット曲を相次いで出したシンガーソングライターであり前衛的パフォーマンスアーティストだ。昨年にはフォーブス誌で「世界で最も影響力ある人物」に選ばれたりもした。ガガは何よりソーシャルネットワーク時代を象徴するポップアイコンだ。世界で最も多い2215万人のツイッターのフォロワーを持つ。プロモーションビデオはテレビではなくユーチューブを通じて公開する。その中には4億5600万回のアクセス数を記録したものもある。このためインターネット接続率がとりわけ高い韓国の10代にとってレディー・ガガは少女時代ほど身近なアーティストという話だ。
そんな彼女の来韓公演をめぐり社会が騒がしい。映像物等級委員会が27日の公演に対し「満18歳未満観覧不可」の判定を下したためだ。2009年の来韓公演は「満12才以上観覧可」だった。それに準じてチケットを売った主宰側は未成年のチケット購入者を探し「強制払い戻し」をさせるのに脂汗をかいている。今回の公演は11カ国で行われるワールドツアー「The Born This Way Ball」の一環だ。ツアーに含まれたアジア5カ国のうち未成年者観覧不可の判定を下したのは韓国だけだ。文化界では映像物等級委員会が一部保守キリスト教団体の公演取り消し圧力に屈服したのではないのかと疑う。この団体は彼女が「サタンを崇拝し同性愛を擁護する」として批判してきた。
もちろんガガのパフォーマンスの中にはグロテスクと思うほど衝撃的なことが少なくない。今回の公演曲の「Born This Way」のプロモビデオだけでも平凡とは距離が遠い。だが、歌詞はどうなのか.「そのままの君自身を愛するのは間違ったことではない。神様がお前を完ぺきに作ったためだ。だから頭を高く上げなさい。君は立派な人になれる」。ガガは最近ハーバード大学とともに歌と同じ名前のいじめ退治財団も作った。米国メディアはガガをたびたび「十代のメントー」と称する。時事週刊誌のタイムは彼女を「欲望の対象ではなく愛の主体としてファンダムを確保した独歩的存在」と評した。
3日にガガはツイッターにこうしたツイートを載せた。「観覧を望む未成年者のために声を上げた韓国の成人らに感謝する。政府が心を変えるかも知れない」。大人びた忠告も付け加えた。「親は子どもに何が有益なのか決める影響力(credit)をもっと多く持たなければならない」。おかげで世界のツイッターユーザーは韓国に対しとても強烈な印象を持つようになった。それが誇らしいことなのか恥ずかしい状況なのかはグローバルスタンダードに敏感な偉い方が判断なさい。
イ・ナリ論説委員
子どもたちが参照するアーティストの中には米国のポップスターのレディー・ガガもある。ヒット曲を相次いで出したシンガーソングライターであり前衛的パフォーマンスアーティストだ。昨年にはフォーブス誌で「世界で最も影響力ある人物」に選ばれたりもした。ガガは何よりソーシャルネットワーク時代を象徴するポップアイコンだ。世界で最も多い2215万人のツイッターのフォロワーを持つ。プロモーションビデオはテレビではなくユーチューブを通じて公開する。その中には4億5600万回のアクセス数を記録したものもある。このためインターネット接続率がとりわけ高い韓国の10代にとってレディー・ガガは少女時代ほど身近なアーティストという話だ。
そんな彼女の来韓公演をめぐり社会が騒がしい。映像物等級委員会が27日の公演に対し「満18歳未満観覧不可」の判定を下したためだ。2009年の来韓公演は「満12才以上観覧可」だった。それに準じてチケットを売った主宰側は未成年のチケット購入者を探し「強制払い戻し」をさせるのに脂汗をかいている。今回の公演は11カ国で行われるワールドツアー「The Born This Way Ball」の一環だ。ツアーに含まれたアジア5カ国のうち未成年者観覧不可の判定を下したのは韓国だけだ。文化界では映像物等級委員会が一部保守キリスト教団体の公演取り消し圧力に屈服したのではないのかと疑う。この団体は彼女が「サタンを崇拝し同性愛を擁護する」として批判してきた。
もちろんガガのパフォーマンスの中にはグロテスクと思うほど衝撃的なことが少なくない。今回の公演曲の「Born This Way」のプロモビデオだけでも平凡とは距離が遠い。だが、歌詞はどうなのか.「そのままの君自身を愛するのは間違ったことではない。神様がお前を完ぺきに作ったためだ。だから頭を高く上げなさい。君は立派な人になれる」。ガガは最近ハーバード大学とともに歌と同じ名前のいじめ退治財団も作った。米国メディアはガガをたびたび「十代のメントー」と称する。時事週刊誌のタイムは彼女を「欲望の対象ではなく愛の主体としてファンダムを確保した独歩的存在」と評した。
3日にガガはツイッターにこうしたツイートを載せた。「観覧を望む未成年者のために声を上げた韓国の成人らに感謝する。政府が心を変えるかも知れない」。大人びた忠告も付け加えた。「親は子どもに何が有益なのか決める影響力(credit)をもっと多く持たなければならない」。おかげで世界のツイッターユーザーは韓国に対しとても強烈な印象を持つようになった。それが誇らしいことなのか恥ずかしい状況なのかはグローバルスタンダードに敏感な偉い方が判断なさい。
イ・ナリ論説委員
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