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【社説】DMZを訪問した米大統領の対北朝鮮警告メッセージ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
核安全保障サミット出席のため昨日訪韓したオバマ米大統領の最初の日程は、南北対立の最前線である非武装地帯(DMZ)訪問だった。 オバマ大統領は軍事分界線からわずか25メートル離れた最前方の哨所から望遠鏡で北朝鮮地域を眺めた後、在韓米軍将兵を激励した。 北朝鮮の長距離ロケット発射を控えて緊張が高まっている中、米大統領がDMZを訪れたことは、それ自体で重要な象徴的意味を持つ。 韓米同盟を誇示すると同時に、北朝鮮の挑発の可能性に対する強力な警告メッセージといえる。

オバマ大統領がDMZを訪問した時間、平壌(ピョンヤン)では、死去100日目を迎えた金正日(キム・ジョンイル)総書記を追悼する大規模な群衆大会が開かれた。 20歳代後半の新しい指導者である金正恩(キム・ジョンウン)が公式哀悼期間を終え、本格的な独自の歩みを始めるという意味だ。 その一環として金正恩は衛星打ち上げを装った長距離ミサイル発射を準備中だ。 軍情報当局は、すでにミサイル本体が平安北道鉄山郡(ピョンアンブクド・チョルサングン)東倉里(トンチャンリ)に建設された新しい発射基地に移動したと把握している。 北京での米朝合意が紙切れとなる運命に直面している。 国際社会の断固たる対応が切実な状況だ。

きのうオバマ大統領は李明博(イ・ミョンバク)大統領との首脳会談で、北朝鮮の衛星打ち上げ当時はミサイル発射を凍結することにした米朝合意はもちろん、弾道ミサイル技術を利用した一切の発射行為を禁止した国連安保理決議(1874号)違反という点を明確にし、打ち上げ計画の撤回を北朝鮮に促した。 オバマ大統領はきょう開かれる米中首脳会談でも、この問題を重点的に議論するとみられる。 オバマ大統領は胡錦濤・国家主席を説得するのに最善を尽くさなければならない。 北朝鮮に外交的影響力を行使できる唯一の国が中国だからだ。


衛星打ち上げを装ったミサイル発射を強行する場合、北朝鮮が招くのはさらなる孤立と制裁だけだ。 北朝鮮指導部はオバマ大統領のDMZ訪問に込められた意味を正しく読み取り、状況を誤って判断する愚を犯してはならない。 それは核安全保障サミットに出席するためにソウルに集まった53カ国首脳の共通したメッセージでもある。



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