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【噴水台】女性のカバンを代わりに持つあなた…マナーのある男性なのか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
旅行用カバンを持った善男善女が1組み2組みと「愛情村」という名前の合宿所に到着し番組の幕が上がる。あるテレビ放送のカップル作り番組の話だ。女性参加者が登場すると、先に到着した男性参加者の1人が矢のように走っていく。カバンを代わりに持ってあげるためだ。女性は照れながらも当然であるかのようにカバンを渡す。

男性参加者が女性のカバンを持つのは女性に対する好感の表示と言える。マナーのある男性という印象を植え付けようとする下心とも言える。どの場合でも男性は女性より力が強いという性差別的固定観念が背景にあるとみなければならない。女性は男性が保護し守らなければならない弱者と見る男性優位的偏見でもある。ためらうことなくカバンを預ける女性も偏見から自由だとみるのは難しい。好意を無視する冷たい女性と映りたくなくての場合もあるだろうが少なくとも力を使うことでは男性が女性より強いと信じるためではないか。

ノルウェーの首都オスロで体格に合わない大型トランクを持って息を切らす女性を発見し、せっかく騎士道精神を発揮したが恥をかいたことがある。別に満足げなそぶりもなかったが、気にせず手伝おうとすると、すぐに断固として「ノー」と断るではないか。男女平等の天国の北欧では女性が先に求める前に男性がカバンを代わりに持とうとするのは礼儀ではないということを後で知った。痴漢と誤解される常だという。


スカンジナビアの女性たちは男性と同等だと考えるため男性の世話を受けるのを嫌う。自身が弱者だというと感じを受ける行動を不快に思う。精神的なものはもちろん、肉体的にもそうだ。育児と家事でも男女の区別はない。男性も1年ずつ育児休暇を取得し女性と交替で子どもを育てる。台所は男女の平等な生活空間だ。伝統的な性の役割の境界が消え男性の職業と女性の職業の区別がない。国会議員と閣僚の半分が女性のため、女性が大統領や首相になるのはニュースではない。

北欧ほどではないが韓国も見違えるように変わった。家庭の主導権はすでにかなり以前に女性に移った。息子と娘を差別しないで同じように育ててみたら勉強はもちろん、けんかまで男の子たちより上手にする「アルファガール」があふれ出る。判事・検事や外交官はすでに女性合格者数が男性を上回っている。お似合いのパートナーを見つけられず結婚を遅らせる「ゴールドミス」も急速に増加している。女性の国会議員比率が相対的に低いが、与野党の主要政党代表は女性が務めている。

こういう傾向ならば結婚式の媒酌を女性が務め、新郎の母親が息子の手を握って入場し、「私たちの息子をよろしくお願いします」と新婦へ話す日がすぐに来ないだろうか。愛情村に到着した軟弱に見える男性のカバンを女が代わりに持ってあげる場面が出てくる時になった。



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